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LNG船に搭載される主ボイラは、推進用のタービンに蒸気を供給する重要機器です。
三菱重工マリンマシナリのボイラは信頼性が高い機器ですが、ボイラの水質管理状況によっては、ボイラの内面(水側伝熱面)にスケール(硬くて灰色がかった、粉を吹いたような堆積物)の層ができる場合があります。
スケールは熱伝導率が低いため、ボイラの熱効率を低下させてエネルギーロスや耐久性低下の原因となります。
また、伝熱阻害による過加熱で伝熱面損傷、場合によっては伝熱管に穴が開きリーク(漏れ)が生じる可能性があります。
そこで、当社は、経年的な運転によって堆積されたスケールの層を取り除き、伝熱面の状態を正常な状態に戻すボイラの内面(水側伝熱面)の化学洗浄を提案しています。
化学洗浄前後の伝熱面の内面は以下の写真の通りです。(一例として水ドラムの写真)化学洗浄を行うことで経年的に堆積されてきたスケールの層が除去され伝熱面はきれいな状態に戻ります。
当社が提案する洗浄方式は、中性常温型の化学洗浄であり、この方式は他の化学洗浄方式に比べ母材自体の溶解を抑えてスケールを取り除くことができる化学洗浄方式です。
一定期間運転をされたボイラについては、将来的にリークが生じる可能性を減らすため、化学洗浄の実施を是非ご検討ください。
お問い合わせは、[email protected] まで。