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三菱重工マリンマシナリは、世界最大のMET90MB過給機(以下MET90MB)を搭載した主機関での陸上公試が2022年7月に完了され、過給機の想定性能が達成されていることを確認しました。
このMET90MBは2022年1月に当社工場から出荷された初号機で、シリーズ船10隻を含む15000TEUコンテナ船22隻に22台の搭載が決定しています。
今回試験を行った主機関(MAN ES/8G95ME C10.5 EGRBP)向けにはMET90MBとMET60MB各1台が搭載され、2台の過給機を組み合わせたシーケンシャル過給仕様(注1)を採用しています。 大型のMET90MBを採用することで、従来であれば3台必要であった過給機搭載台数を 2台へ減らすことが可能となり、高効率とメンテナンスコスト低減の両立が期待できます。
MET過給機は11000TEU以上のメガコンテナ船主機関向けの搭載数で世界シェア1位を達成しておりますが、コンテナ船の大型化に伴う主機の出力増に対応すべく世界最大のMET90MB過給機を投入したものです。
三菱重工マリンマシナリは、今後も過給機メーカとして最適な選択肢をお客様に提供できるよう、活動して参ります。
(注1)シーケンシャル過給仕様:
複数の過給機を搭載し、低回転の排気ガスが少ない時に片側の過給機に排気ガスを集中させて過給圧を得、
排気ガスが多くなれば両方に排気ガスを振り分けるなどの切替を行うことにより幅広い範囲で
効果的に加給を行う仕様
MET90過給機 機関上へ搭載後の様子