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三菱重工舶用機械エンジン株式会社は、韓国の現代重工業(Hyundai Heavy Industries Co., Ltd.)から再熱舶用推進蒸気タービンプラント(UST:MHI Ultra Steam Turbine Plant)4隻分を受注しました。現代重工業がマレーシア国営の石油ガス公社であるペトロナス(Petroliam Nasional Berhad)向けに建造するLNG(液化天然ガス)輸送船4隻に搭載するもので、併せて、更に4隻分向けのオプション契約も締結しました。当社グループがUSTを外販するのは今回が初めて。2015年から順次納入していく予定です。
今回受注したUST4隻分は、舶用タービン4基とボイラー8缶で構成されます。 USTは当社が独自に実用化した技術で、事業用陸用発電プラントで実績の多い再熱サイクルを採り入れることで、従来の蒸気推進機関に比べ燃費効率を約15%向上させた、経済的かつ環境にやさしい推進機関です。
外販初号機となった今回のUSTは、ペトロナスの新たなLNG輸送船4隻の主機として、同社が今後生産予定のLNGの輸送に大きな役割を果たすこととなります。
現代重工業は韓国を代表する総合重工業企業。世界最大級の造船所でもあり、船舶のほか、産業ロボット、各種発電設備、重機械、建設機械、特殊自動車など広範囲な事業を手掛けています。
三菱重工舶用機械エンジンは現在、三菱重工建造船8隻向け USTの製造に取り組んでいますが、それに加え今回、外販初号機を受注したことを弾みとして、今後、さらに積極的なUSTの営業を展開、世界市場で高いプレゼンスを確保していきます。