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三菱重工舶用機械エンジン株式会社が開発する舶用低速ディーゼルエンジン(三菱UEエンジン)の次世代機種である「UEC50LSH-Eco」の初号機を、ライセンシーである神戸発動機株式会社(社長:藤澤利喜太郎氏、本社:兵庫県明石市)が受注しました。低燃費で減速運航時でも高効率運転が可能な最新鋭のエンジンで、株式会社新来島どっく(社長:門田尚氏、本社:東京都千代田区)が建造する35型ケミカル船に搭載されます。初号機の完成は2015年3月、搭載船舶の竣工は2015年10月の予定です。
UEC50LSH-Ecoは、三菱重工舶用機械エンジンがLSEシリーズに続いて開発する新たな舶用低速ディーゼルエンジンシリーズの先陣を切る製品です。低燃費、減速運転対応、低回転化、排ガス規制対応など最新の市場ニーズに多彩なソリューションで応えているのが特徴です。
徹底した市場調査に基づき、バルクキャリア(Handymax BC、Supramax BC、Ultramax BCなど)、中型タンカー、ケミカルタンカーなどに最適な出力・回転数を実現、燃料消費率の圧倒的な優位性を確保するとともに、ロングストローク/低回転化によりプロペラ推進効率の向上をはかって、燃料消費率の更なる低減を実現しています。
三菱重工舶用機械エンジンはUEC50LSH-Eco初号機の受注を弾みとして、この新エンジンの優れたコンセプトを他エンジンに順次展開していくとともに、今後も、ライセンシー各社と協力しつつ、船舶のエネルギー効率を高める多様かつ独創的な省エネ・親環境ソリューションを提案して、船舶の効率的な運航と地球環境保全に貢献していきます。