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FPSO向けデッキボイラモジュール初号機を納入 モジュール化で設置面積の最小化と据付期間を短縮

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三菱重工舶用機械エンジンは、三井海洋開発株式会社(MODEC)が建造するガーナ沖T.E.N. (Tweneboa, Enyenra,Ntomme)油田、Tullow Ghana Ltd.向け FPSO Prof. John Evans Atta Mills (FPSO MV25)向けデッキボイラモジュール初号機を3月14日に納入しました。納入したモジュールは高い信頼性が特徴のMAC-40BFボイラをパッケージ化したもので、納入後の本船艤装工期の短縮が期待されています。

モジュールにはボイラ本体の他、補機、計装品、照明装置、メンテナンスフロアー、階段及び手摺を一体化し、設置面積の省スペース化も実現しました。また、このボイラモジュールはFPSOのデッキ上に搭載されるため、オフショア特有の揺動条件に見合った構造強度部材である支持架構も備えています。

今回納入したボイラモジュールは11m(全長)x10m(全幅)×19m(全高)、完成総重量は約140tになります。FPSOを改造する造船所がシンガポールであることから、当社にてボイラ本体を製作し、シンガポールへ輸送。モジュールの組立はシンガポールの製造メーカが実施することで、改造ヤードまでの輸送期間を短縮しました。

当社は、これまでに三井海洋開発株式会社のFPSO7隻(MV9、MV16、MV19、MV21、MV24、MV26およびMV27)向けのボイラを受注・納入しており、今回FPSO MV25で合計8隻目となります。今後も信頼性の高いボイラを継続して提供することで、今後拡大するオフショア市場に貢献して参ります。

今回納入したボイラモジュール
今回納入したボイラモジュール
ボイラモジュールが出荷される様子
ボイラモジュールが出荷される様子