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三菱重工舶用機械エンジン株式会社が開発した「大型船舶用ハイブリッド過給機」が、一般社団法人 日本機械工業連合会主催の平成27年度優秀省エネルギー機器表彰において、会長賞を受賞しました。この表彰は今年で36回を数える権威あるもので、今年度は28件の応募機器の中から、厳正な審査の結果、船舶に実際に搭載されて証明されたハイブリッド過給機の優れた省エネ効果、運転実績、先進性等が評価されました。
ハイブリッド過給機は、METシリーズで知られる当社の大型過給機に高速の発電・電動機を内蔵したもので、船舶用ディーゼルエンジンの排気ガスを利用して効率的に発電することが可能です。また、エンジンの低負荷運転時には、電動機として機能させることで、これまでの補助ブロワ運転を不要とすると共に、エンジンの性能を改善することができます。
過去に例を見ない世界初の実用ハイブリッド過給機MET83MAG型の開発は、日立造船株式会社の絶大なるご支援により実現し、ジャパンマリンユナイテッド株式会社にて建造した大型ばら積船へ搭載頂きました。また、電動加勢機能と可変タービンVTIを付加した最新のハイブリッド過給機MET66MAG-VTI型は、三井造船株式会社、神戸発動機株式会社の多大なご協力のもとに開発され株式会社新来島どっく、今治造船株式会社が建造、日本郵船株式会社が運航する最新鋭の自動車運搬船計6隻に搭載頂いております。
当社の受賞は、平成22年度の「主機排熱回収蒸気タービン・排ガスタービンコンバインド舶用発電システム」に続き、2度目となります。引き続き省エネルギー機器ソリューションの提供により、船舶運航の効率化と地球環境保全に貢献して参ります。
日本機械工業連合会会長賞
平成27年度 日本機械工業連合会