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Winterthur Gas & Diesel Ltd. (WinGD) は、最新式デュアルフューエルエンジンWartsila X-DFシリーズに、三菱重工舶用機械エンジンが開発したMET-MBシリーズ過給機の搭載を正式に承認しました。これにより、MET過給機はWinGDのすべての大型舶用メインエンジンに搭載することが認められたことになります。
Wartsila X-DFエンジンはWinGDの次世代型舶用メインエンジンで、ディーゼル燃料及びガス燃料の二元燃料に対応できます。ガスモードでの運転ではCO2を低減できる上に、IMO NOX 3次規制をエンジン単体で適合できるため、環境負荷低減が求められる舶用市場において、X-DFエンジンは需要拡大が予想されています。
MET過給機の検証試験は、昨年12月より株式会社ディーゼルユナイテッド(DU)製作のW6X72DFにMET60MB 2台を搭載し、WinGDのエンジニア立会いの下、ディーゼル燃料、ガス燃料双方の運転条件下で各種検証を実施しました。その結果、WinGDの求める性能を十分に達成と評価され、WinGDよりMET過給機の搭載が認められました。
今回の認定により、MET過給機はすべてのX-DFエンジンに搭載可能となります。具体的にはWartsila RTflex50DF,X52DF, X62DF, X72DF, X82DF, X92DFが対象で、また、日本、中国、韓国のすべてのX-DFエンジンを製造するエンジンビルダでMET過給機の搭載が可能となるものです。
MET過給機は、低速メインエンジンに搭載される過給機で世界トップクラスのシェアを有しており、メンテナンス性の良さから、船主及び運行管理会社より非常に高い評価を得ています。今回のX-DFエンジンへの搭載承認を機に、船主、造船所及びエンジンビルダの求める高い環境性能に応えて参ります。