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LNG船用主ボイラ低硫黄燃料焚き改造工事累計80隻施工

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三菱重工舶用機械エンジンは、LNG船用主ボイラの低硫黄燃料仕様への改造工事を多数受注し、これまでに累計80隻分の施工を完了しました。

国際海事機関(IMO)が2016年10月末にロンドンで開催した第70 回海洋環境保護委員会にて、船舶燃料油の硫黄分濃度規制の強化を2020年に開始することが決定しました。この結果、一般海域における燃料油中硫黄分の規制値(現行3.5%以下)が0.5%以下に引き下げられます。

本規制に対応した硫黄分0.5%以下の燃料は既存の規格にはないため、各油メーカ独自の製法でUltra Low Sulfur Heavy Fuel Oil (ULSHFO)として発売されていますが、その粘度にはバラつきがあり、燃焼不良の原因となります。当社ボイラは、硫黄分0.1%の燃料であるMarine Gas Oil (MGO)と従来の重油の両方が焚ける燃焼及び制御技術を適用し、粘度にバラつきがあるULSHFOも安定的に燃焼可能な点が評価され、多数の改造工事の実績に繋がったものです。

当社は、この技術を補助ボイラにも展開し、新造案件を中心に多数の納入実績を重ねております。今後もノウハウと技術力を活かし、環境にやさしい製品をお客様に提供して参ります。