

Mitsubishi
Heavy
Industries
INTRODUCTION
[ 03 - FUTURE ]
Heavy
Industries
[ 未来 ]
三菱重工が
目指す姿
三菱重工のミッション
長い歴史の中で培われた技術に
最先端の知見を取り入れて、
変化する社会課題の解決に挑み、
人々の豊かな暮らしを実現する


三菱重工は様々な課題に対して、地域・顧客に応じたソリューションを提供したり、モノづくりを起点として、バリューチェーンの上流・下流にも仕事の幅を広げ、社会の変革を実現するエコシステムのハブになったりすることで、目指す社会を実現したいと考えています。
具体的には、エネルギー供給側で脱炭素化を目指す「エナジートランジション」と、エネルギー需要側で脱炭素・省エネ・省人化を実現する「社会インフラのスマート化」の推進、また既存事業の脱炭素化・電化・知能化を推進することにより、2040年Net Zeroを実現し、カーボンニュートラル社会の実現に向けて貢献していきます。
目標達成に向けたロードマップ
一方で、世界の環境は目まぐるしく変化し、社会課題は複雑化の一途を辿る
電化による
電力需要の拡大
機運の高まり
労働力不足
増大
しかし、世界の環境と社会課題に目を向けてみると、脱炭素電源への需要の高まり、生成AIの普及や電化による電力需要の拡大、経済安全保障強化の機運の高まりなど、状況が目まぐるしく変化し、また、年々複雑化しています。
世界の環境と社会課題を踏まえ、
三菱重工が果たすべき役割


具体的な挑戦

コア技術・製品を組み合わせた、
水素・アンモニアバリューチェーンの構築
例えば、米国ユタ州ではすでに実機プラントでの水素混焼発電を開始予定です。また、複数のプロジェクトにおいて海外企業とのパートナリングを進め、水素関連技術等を利用したビジネスモデルの確立を目指しています。

二酸化炭素を利用する
CCUSバリューチェーンの構築
発電所や化学工場などから排出されたCO2を、ほかの気体から分離して回収し輸送。貯留したCO2を合成燃料や化学品等の製造に再利用することで、脱炭素化への貢献を目指しています。この領域においては、すでに多様な産業分野から引合が発生しており、三菱重工はさまざまなプロジェクトにおける最終投資の決定やそのための技術開発を進め、成長領域の事業化を推進しています。
※「Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage」の略で、分離・貯留した二酸化炭素(以下、CO2)を利用する技術のこと

データセンター、電源市場に本格的に参入
電源+冷却+高知能化EMSによる
脱炭素・省エネ化をワンストップで提供
データセンター、電源市場への本格的に参入も三菱重工グループの新たな挑戦です。培ってきた熱・電エンジニアリング技術を活かし、電源+冷却+高知能化エネルギーマネジメントシステム(EMS)による脱炭素・省エネ化をワンストップで提供します。2024年の事業計画では、三菱重工製品に、パートナリングも組み合わせ、事業化を進めることを目標として記載されています。

既設プラントの最大限活用に向けた支援
原子力を最大限活用するという国の方針の下、既存プラントの再稼働、燃料サイクルの確立を引き続き支援するとともに、再稼働したプラントの長期安定運転に向けた保全工事を推進します。また、世界的な原子力の需要拡大に、機器の輸出という形で期待に応えるとともに、革新軽水炉の設計の推進と次世代の原子力である高速炉および高温ガス炉開発にも中核企業として取り組んでいきます。

国際共同開発や
次世代要素技術開発を通じて
国家安全保障へ貢献する。
地政学リスク(※1)の高まりにより防衛力強化が急務である状況を受け、能力の高い防衛装備品の導入が進められる中、三菱重工の取り組みも加速しています。具体的には、「スタンド・オフ防衛能力(※2)」を支える「12式地対艦誘導弾能力向上型」や、我が国の空を守る「統合防空ミサイル防衛」、宇宙アセットを活用した「防衛宇宙」、日英伊3ヵ国で共同開発する「次期戦闘機」、等が挙げられます。さらに、ゲームチェンジャーとなり得る無人アセットを用いた防衛能力の開発・整備も推進。三菱重工は、日本の防衛産業におけるリーディングカンパニーとして、これからも先進の技術で国家安全保障に貢献していきます。
※1:特定の地域における紛争やテロなどによる政治的、軍事的緊張が、関係国や世界の経済に及ぼすリスクのこと。
※2:侵攻する相手方の艦艇などに対して、脅威圏外の離れた位置から対処を行えるようにする防衛能力のこと。