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#02
WORK&
PERSON
INTERVIEW
PERSON
原子力プラントの機器・装置調達を担う。
「革新軽水炉 SRZ-1200」の稼働を見据え、
長期的サプライチェーンの構築に貢献したい。
調達部 機器・工事契約グループ
[2011年入社]
経済学部経営学科卒
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就職活動で軸としていたこと、
三菱重工への入社を決めた理由を教えてください。
学生時代は、学生向け就職活動情報を提供するフリーペーパーを作成するサークルに所属し、広告枠の営業活動や紙面作りに力を注ぎました。就職活動に際して軸としたのは、「ものづくりを通じて社会へ貢献したい」「自身で誇りを持てる大きな製品に携わりたい」「多様なキャリアの選択肢があり、さまざまな仕事が経験したい」の3点でした。自身の就職活動の軸に当てはまった企業数社から内定をいただきましたが、三菱重工に入社を決めたのは人の魅力に惹かれたから。質問に対して、誠意を持ってありのままの姿を伝えていただきました。その誠実な対応に惹かれ、この人たちと一緒に働きたいと思ったことが入社の決め手になりました。
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現在、担当されている仕事内容を教えてください。
原子力発電所や原子燃料サイクル施設向けの機器・装置の調達業務を担当しています。
東日本大震災後、国内では原子力の安全性を高めるための厳しい規制基準が設けられ、すべての原子力発電プラントが運転を一旦停止しましたが、三菱重工はそれら既設の原子力発電プラントの安全対策工事を行う等発電所の再稼働に向けた電力会社支援を行ってきました。規制基準の中には、大型航空機の衝突やその他のテロリズム等を想定して、原子力発電所の安全を確保するための特定重大事故等対処施設の設置があります。私は主にその施設の配管・空調設備の機器の調達担当として、調達戦略を練り上げ、調達先であるビジネスパートナーの選定、価格交渉、商務条件交渉、納期調整等の役割を担い、サプライチェーンの構築に取り組んでいます。
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仕事の醍醐味ややりがいを教えてください。
特定重大事故等対処施設向けバルブの調達を担当した際のことになりますが、1プラント当たり必要となるバルブの数が約1,000台、当時の計画では15プラントを建設予定であり、膨大な物量の調達が必要となりました。安定的かつ適正な価格での調達を両立させるためには、ビジネスパートナー各社の生産能力を踏まえて、当初計画よりも前倒しで一括交渉を進める必要がありました。ビジネスパートナー及び、社内設計部門、予算管理部門等、社内外の多くの関係者に働きかけ、各々の理解・納得を得つつ、事前購買活動を推進した結果、ビジネスパートナー各社から協力的な支援を得られ、バルブの安定調達を実現。この取り組みのように、関係者のベクトルを合わせ、ゴールに向けて関係者を巻き込んでいくところに仕事の醍醐味があり、ミッションを着実に遂行できたとき、やりがいを実感します。
印象に残っている取り組みを教えてください。
入社8年目から3年間、米国原子力事業の営業支援を行う米国グループ会社へ駐在し、企画、総務、財務担当として会社運営に携わりました。赴任した時期は、会社規模の見直しや、求められる会社の役割が変わりつつある過渡期であったことに加え、任期中に新型コロナウイルス感染が拡大。ナショナルスタッフの人事制度の見直しや、業務のアウトソーシング化、コロナ対策を踏まえた出社ルール検討等、さまざまな制度・ルールを見直す必要に迫られました。連日、関係者との協議を重ね、関係者が納得できる落としどころを見つける作業を続けました。その中で、相手の文化やバックグラウンドを理解し、尊重しようとする姿勢の大切さや、人・組織を動かすにあたっては丁寧に理由や背景の説明をすることで納得感を醸成すること、熱意を持って働きかけることが重要であることを痛感。今の自分を形成する貴重な経験になりました。
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これから実現したいこと、ご自身の夢をお聞かせください。
持続可能なカーボンニュートラル社会の実現に向け、発電過程でCO2を排出しない、かつ大規模で安定供給が可能なエネルギーとしての原子力の重要性が今後より高まると考えています。現在、原子力セグメントで進めているのが「革新軽水炉 SRZ-1200」の開発です。これはあらゆる自然災害に対する高い耐性を備えた、世界最高水準の安全性を実現する究極の軽水炉といえる原子力発電プラントです。実際の稼働は、もう少し先になるとは思いますが、新たな原子力発電プラントであり、調達戦略においてもいろいろな可能性が広がると考えています。将来を見据え、ビジネスパートナーと三菱重工の両方の立場を考え、Win-Winの関係性を築いていくことで、長期的なサプライチェーン構築に貢献していきたいと思っています。
PERSONAL DATA
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