#04
WORK&
PERSON
INTERVIEW
PERSON
地球規模で喫緊の課題となっている
カーボンニュートラルを推進することで
世界に貢献していきたい。
CCUS・プラント営業部 脱炭素米欧グループ 米州2チーム
[2019年入社]
商学部経営学科卒
就職活動ではどのような業界をまわりましたか。
また、三菱重工に入社した理由を教えてください。
大学では体育会ボート部に所属していました。競技では複数の部員とともに上位を目指しますが、目標を共有してクルー一丸となって試行錯誤を繰り返す部分に醍醐味を感じて全力を注いでいました。このため、就職活動でも「複数の仲間と一緒に大きな成果を目指す仕事」を軸にしました。建設業や不動産開発業、重工などを中心にまわりましたが、特に惹かれたのが三菱重工です。OB訪問や説明会を通じて「三菱重工だけがつくれる」「三菱重工でしか成し得ない」という事業が多いと知ったからです。また、海外勤務も経験したいと思っていたので、「only one」を武器にグローバル展開している点も魅力でしたね。内定が出た際には迷わずに入社を決意しました。
実際に入社してみて、学生時代に抱いていた
イメージとのギャップはありましたか。
自分なりに魅力を感じて入社を決めた半面、戦前から国や自治体の案件に対応してきた点から、四角四面の縦割り組織なのだろうと思っていました。しかし、実際に働いてみると、誰もが私の疑問や意見に耳を傾けて真摯に対応してくださるのです。「肩書や年次を問わず、優れた意見や多角的な視点を取り込もう」という積極的な姿勢が、現在のような多種多様な事業ポートフォリオにつながっているのだろうと感じました。これはうれしいギャップでしたね。
これまででもっとも印象に残っている
職務について教えてください。
バングラデシュのCO2回収装置付き肥料プラントの建設プロジェクトに従事したことが印象に残っています。冒頭で触れたとおり、私は「海外でも勤務してみたい」という想いを抱いていた半面、入社5年目を迎えても語学力や異文化コミュニケーション能力は心もとないと感じていました。課題解決につながる経験の場はないものかと模索していたころに、教育派遣制度の適用案件としてバングラデシュのCO2回収装置付き肥料プラント建設プロジェクト要員が社内公募されたのです。「これだ!」と思って応募したところ、幸運にも選定されました。
赴任してみると、バングラデシュ人だけでなく中国やマレーシアなど世界各地から来ている関係者も多い現場でした。工事を進めるプロセスでは、さまざまなトラブルが発生したこともあり、バックボーンが異なる人たちとのコミュニケーションには終始苦労していました。半面、スケジュールを守って最終の性能試験を問題なく終了させ、担当案件を完成まで導くというミッションの完遂に貢献できました。海外勤務だけでなく、プラントの設計や調達、建設などを包括する「EPC契約」も経験して幅を広げたいと思っていた私にとっては、とても貴重な機会になったのです。
現在の所属部署には希望して異動なさったそうですが、
理由や職務内容についてついて教えてください。
入社後4年間は、防衛省を顧客とするヘリコプターの担当部門に所属していました。機体の新規受注をはじめ、交換部品の販売・メンテナンスなどのアフターサービス契約業務を担当し続けるなか、海外顧客向けの建設を伴うような案件も経験してみたいと思うようになったのです。その旨を上司に訴えていたところ、現部署への異動が叶いました。
現在の所属部署は、脱炭素やエナジートランスミッションのニーズに対して、CO2回収装置や化学プラントの建造で対応することがミッションです。私自身は、北南米や欧州の顧客を担当しています。カーボンニュートラルは地球規模の課題なので注目度が高まっている一方、CO2回収だけでなく水素や再生可能エネルギー、原子力などの広範な知識と理解が必要な点で大変さは感じますが、その分、契約締結に至った際の達成感が大きいという点が魅力となっている職務です。
これから実現したいこと、ご自身の夢をお聞かせください。
日本でも、集中豪雨や台風による甚大な自然災害が多発しています。地球規模で気候変動が深刻な問題となり、カーボンニュートラルの必要性が高まっているのです。実現に向けて具体施策を提示・受注することで、環境保護に貢献したいと考えています。そのためには現在担当している国や地域が実施している補助金制度などのリテラシーを深める必要があります。顧客に対する提案の引き出しを増やし、三菱重工ならではの技術力で対応することで、カーボンニュートラルを推進していきたいと思っています。