#01
WORK&
PERSON
INTERVIEW

「標準システム」導入で「データドリブン」へ。
DX改革・推進を進める中で、
自分の核となる技術を磨く。

下総 七海
NANAMI SHIMOFUSA
システム開発
#航空機・飛昇体 #DX推進
デジタルイノベーション本部
BPI部 ソフトウェア3グループ
[2020年入社]
理学部数物科学科卒
※内容は取材当時のものです

物理専攻からITの仕事に興味を持った経緯、
三菱重工への入社を決めた理由を教えてください。

大学時代は物理学を専攻し、高エネルギー物理学の研究室に所属しました。卒業研究では、宇宙線に含まれる素粒子である「ミュー粒子」の寿命を測定。宇宙のはじまりを探る取り組みの一つです。この研究の中でデータ解析するときにプログラム言語に触れ、ITなら今まで学んできたことを活かせる仕事ができると思いました。元々、ものづくりにも興味があったので、製造業のITに重点を置いて就職活動を進めました。三菱重工は、一つの会社でさまざまな製品に携われることの魅力に加え、それら製品のスケールが大きくてかっこいい、というシンプルな理由で入社を決めました。また、就職活動を通じてお会いする社員の方々がとても気さくでフレンドリー。自分と合うと思ったことも入社を後押ししました。

所属するBPI部の役割と、
担当されている仕事内容を教えてください。

BPI部は、三菱重工グループの各製品事業に対してITシステムを導入し、バリューチェーン全体にわたる各業務プロセスの効率化・高度化を図り、製品・事業の競争力強化に貢献する役割を担っています。私が所属するソフトウェア3グループは、防衛宇宙・航空関連の製品を製造する、名古屋地区のシステム開発・運営を取りまとめています。その中で私自身は、航空機・飛昇体事業部で使っている業務システムの開発・保守運用を担当しています。ユーザである社員が日々の業務で利用するシステムに対する改修やITセキュリティへの対応、サーバメンテナンス等に加え、現在大きなプロジェクトとして「標準システム」の導入・展開を進めています。

「標準システム」の導入・展開というのは、
具体的にはどのような取り組みですか。

MHIグループでは拠点及び事業ごとに製造プロセスがあり、それぞれに応じてオリジナルに構成されたシステムが多くあります。しかし開発費用や維持費用等を考慮すると、MHIグループ内で活用実績があり標準化されたシステムを共通利用した方が、コストメリットが望めます。たとえば、製造部門に導入した「製造生産スケジューラ」は、製造現場のリソースの能力や工程の前後関係等の制約条件を考慮した日程計画を自動立案するもので、コストメリットに加えて、製造リードタイム短縮・現場負荷軽減等の現場の改革にも繋がります。さらに重要なのが標準システム導入によって、データを一元管理し効率的に収集・分析、その結果に基づいて意思決定を行う「データドリブン」経営が実現すること。それは新たな価値創出に繋がるトリガーになると思っています。標準システムの導入・展開は、三菱重工のDX推進の一翼になると考えています。

印象深い取り組みを教えてください。

入社1年目、まだ理解が浅い段階で取り組んだ標準システム導入案件は、この仕事の要となることに気づいたため印象に残っています。標準システムと拠点システムの連携機能開発で発生した課題対応やトラブル未然防止の取り組みにおいてシステムの開発担当者やシステムオーナーである事業部の担当者等、関係者とのコミュニケーションが極めて重要であること。そして、システム面の知識はもちろんのこと、システム導入における背景や目的、対象となる業務内容といった、事業部での業務についての理解が不可欠であることを実感しました。

仕事のやりがい、今後のご自身の目標をお聞かせください。

システム開発は製品製造のように、作ったものが目に見える仕事ではありませんが、私たちが運用しているシステムで生産現場が動き、製品ができあがっていきます。システムを通じて製品の完成に関われていることにやりがいを感じます。さまざまな製品を作っている三菱重工の社内システムエンジニアという立場は、製品・事業ごとの「ものづくり」を目の当たりにできる貴重なポジション。今後、製品や事業における幅広い部門と協力しながら、三菱重工グループのDX改革・推進を進める中で、各々のスペシャリストたちから経験や知識を学び、自分の核となる技術を磨いていきたいと思っています。

PERSONAL DATA

休日は、会社の同期や学生時代の友人とよく旅行に行っています。各地の美味しい食べ物やお酒、温泉を楽しみ、リフレッシュしています。また、体を動かすことも好きで社会人になってから始めたヨガにハマっています。
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