#09
WORK&
PERSON
INTERVIEW
PERSON
350tを超える機械を
1/1000mmの精度でつくる。
その精密性がこの仕事の魅力
発電機技術部
[2017年入社]
電気電子工学専攻卒
現在の仕事内容について教えてください。
と、心がけていることを教えてください
主に発電機の取りまとめとして、お客様との詳細仕様決定やお客様への技術的連絡/説明や、補機と呼ばれる発電機周りの油ポンプなどのメーカーとの仕様打ち合わせ、発電所建設現地からの問い合わせ対応などを行っています。
お客様に納入する発電機はお客様の要望に応えることが大切ですが、すべてを言うとおりにしているとコストが膨れ上がってしまうため、お客様に満足して頂きつつ、予算にあった仕様を決定する必要があります。契約段階である程度の仕様は決まっているのですが、詳細な仕様は契約後に私達の部署とお客様の間で詰めていくことになります。
お客様とのやり取りにおいて
心がけている点はありますか?
お客様と合意した後ですね。仕様を満たす補機を製作してもらえるようメーカーと調整する業務があるのですが、ポンプの容量や圧力などを検討してメーカーに仕様を連絡し、メーカーから製作図面が送られてきたら、その内容に間違いがないかチェックするのです。補機の製作完了まで責任をもってメーカーとやりとりすることが重要です。製品が現地に送られて据付が始まると突発的なトラブルが起こり得るので、そうした場合でも現地工程を止めないためにスピーディな対応をすることも私の仕事です。
「発電所を建設する」という目的は共通ですが、海外のさまざまな人種の方々と働いていると、価値観が違うので我々の当たり前が当たり前でないことが多々あります。それぞれの考えをぶつけ合いながらも、同じ目的の達成に向かって協力できる関係づくりを意識しています。
今までの仕事で印象的だったできごとは何ですか?
初めて主担当となった海外案件においてお客様との3Dモデルレビュー会の為に海外現地へ出張したことです。初めてのお客様説明、しかも海外のお客様ということで緊張しましたが、周りのサポートのおかげで何とか無事に納得いただける説明をすることができました。
実はこの出張の直前に、発電機本体と別の装置が干渉していることが3Dモデルのチェックで判明しました。既に建屋基礎の土建工事が完了していたので、現地土建業者と基礎改造に向けた打ち合わせを行う必要があり、現地所長とも相談しながら変更部分を明確にして現地土建業者に改造の依頼を行いました。結果的に無事干渉を回避して発電機を現地に据え付けることができました。
発電機据付というのは全工程の中でもとても大きなマイルストーンの1つです。据付完了の報告を聞いたときはホッとしたと同時に、事前に気づくことができなかったらと思うとゾッとしました。図面1枚の小さなミスでも大きな損害につながってしまうことを再認識した出来事でした。
三菱重工で働くことのやりがいや
魅力を教えてください。
大型発電機は、一般道を封鎖して工場から港へと輸送されます。この発電機の為に可動式の歩道橋や信号が設置されており、輸送はまさに一大イベント。初めて見た際はその大がかりな作業に圧倒されました。このように発電所の建設はとてもスケールの大きい仕事なのですが、一方で、とても細かい仕様にまでこだわる必要があります。発電機は350トン以上の重量になるものもありますが、その製作や組立は1/1000mmの精度で行われます。この巨大さに見合わない精密性は大きな魅力の一つだと思います。スケール大きい仕事を成し遂げるためには小さく細かい仕事の積み重ねが必要だと日々実感しています。
三菱重工に入ってよかったことを教えてください。
当社では、若手の頃から主担当として案件を進めていくことができます。もちろん一人で何もかも出来るわけではないですが、さまざまな部署の方々と協力して仕事を進めていきます。私の周りには若手が多いのでとても活気があり、また仕事だけではなく飲み会などでも仲良くやっています。そういった環境で働けるのはうれしいですね。
また、海外のお客様も多いのでもちろん海外出張も多くありますし、仕事のスケールが大きいのでやりがいは大きいです。
学生へのメッセージをひとことお願いします。
当社では文字通り世界中のどこにでも活躍のフィールドがあり、もちろん海外に駐在している社員もいます。日本で働きたい、希望の勤務地がある、という方もいると思いますが、業務においては日本国内だけを見ているようなスケールでは仕事は遂行できません。一度切りの人生です。海外で活躍する可能性も含めて、できるだけ広い視野を持って就職活動をしていただけるといい結果が残せると思います。