#07
WORK&
PERSON
INTERVIEW

発電所という巨大で複雑なプラントを
形にしていくダイナミズムと
関係者との一体感こそがやりがい。

山本 亮介
RYOSUKE YAMAMOTO
現地建設
#発電プラント #グローバル
プラント建設部 建設課
[2014年入社]
農学部 地域環境工学科修了
※内容は取材当時のものです

就職活動でプラントに着目した経緯や、
最終的に三菱重工を選んだ理由について教えてください。

大学では農学を専攻しておりましたが、それ以外の世界を知ってみたいと、就職活動では自身の研究テーマとの関連にこだわらず、幅広い業界を見るところからスタートしました。商社やエネルギー関係、化学メーカー、半導体メーカーなど、さまざまな業界に目を向けるなかで知ったのがプラント業界の存在です。発電所のような大規模施設を生み出す職務に就けば、実感できるやりがいや達成感も大きいはずだと思ったので、強く惹かれました。業界研究を進めてみると三菱重工はトップクラスだと知って第一志望に位置付けて選考に臨み、内定が出た際は迷わず入社を決めました。

プラント建設部のミッションや、
そのなかでのご自身の担当について教えてください。

発電プラントをお客様に納めるためにはプラント設備の設計や製造だけでなく現地での建設工事が欠かせません。建設工事は何もない更地から土木工事が始まり、機械、電気設備の据付工事、試運転を経て完成しますが、私が所属する建設課はプラントを構成する多種多様な機器や、機器と機器を繋ぐ配管等の機械設備の工事計画及び現地での工事遂行を担当しています。建設現場では計画通りに工事を進めるために工事の指導や進捗管理、各施工会社の調整などに従事します。現地には何千トンという膨大な機器設備が届けられ、据え付けていきますが中にはオーダー通りの仕様になっていなかったり、仕様は正しくても複数の機器をうまく組み合わせられないことが発覚したりと、現場では想定外の事象が頻発します。対処に苦労することもありますが、お客様にプラントを納める最終ランナーとしてそれが現地工事における自身の存在理由であり、楽しんで取り組むようにしています。大きな問題をうまく解決できた時の達成感はひとしおです。また、発電所は非常に大きいので、最初は空き地だった場所が発電所に変わっていく様子を地図アプリ上でも確認することができます。自分の仕事が地図を書き換えていくことに、やりがいや手応えを感じるとともに、密かな楽しみにしています。

入社4年目にインドネシアの天然ガス発電設備の
プロジェクトに関わったと聞いています。

はい。初期段階の施工計画立案から工事最終段階の試運転まで、初めて一貫して担当した案件です。また、これまでの私のキャリアのなかでは、唯一の海外案件でもあります。トータルで約2年関わったうち1年半は現地で職務に従事しましたが、現地の施工会社や施主である国営電力会社などの関係者とのやり取りでは、言葉の壁や仕事に対する考え方の違いなどから、悩みも多かったです。そのうえ、先述した通り、現場では大小さまざまな想定外事象が起こって対処・解決しなくてはいけないわけですから。
なかでも、特に印象に残っているのは私自身が起こしたトラブルです。新設した配管の内部を洗浄している際、誤って周辺機器を濡らして壊してしまいました。電気品だったために電気工事の担当者に協力してもらい、メーカーには機器の再手配を、施工会社には機器の交換を依頼することになりました。多くの方に迷惑をかけることになり、非常に落ち込みましたが、関係者の皆さんからは怒られたり苦情を言われたりすることもなく淡々と対処してくれました。日々、顔を合わせながら発電所の完成という目標に向かって協力してくれる姿がとても心強く、ありがたかったです。プロジェクトメンバー全員で一体感を持って工事を進めることは自分自身にとって大きな経験となりました。インドネシアで現地工事に一緒に携わったメンバーとは今でも仲良くさせてもらっています。

日々の職務を通じて「三菱重工の強み」を感じることはありますか。

2つあります。まずは「総合力」。発電設備全体の設計・機器の製造や調達・施工などをトータルで担える企業は、国内はもとより海外でも希少です。全体に関わるからこそ顧客の要望に寄り添うことができ、三菱重工の製品価値を向上させていると思います。そしてもうひとつは「対応力」です。想定外の事象が起こった際、関係者が一丸となって解決策を考案し、それを実現するための課題を解決していく、その対応力と早さが、現場を担当する立場としては、とても心強いです。

これから実現したいこと、ご自身の夢をお聞かせください。

できるだけ早期に実現させたいのが「業務の効率化」です。社内外を問わず多種多様な人とのやり取りを要する職務なので、クオリティを高めるためには不可欠な課題です。三菱重工がカバーする事業領域は広範で、各分野が高度な専門性を有しています。しかし、現状では、せっかく蓄えている高度な知見を有効活用し切れていないと感じています。部門横断的に知見を共有することができれば「業務の効率化」に繋がると考えています。中長期的には自身の総合力を高めたいと考えているので、設計など他部門の職務も経験してみたいと思っています。

PERSONAL DATA

現在は姫路に単身赴任しているので、週末や祝祭日には自宅に戻って家族と過ごす時間を大切にしています。特に、小1の娘を公園や水族館などに連れて行くのが楽しいですね。少し顔を合わせていない間に、驚くほど知識やできることが増えているんです。子どもの健やかな成長を実感することに喜びや楽しさを見いだしています。
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