女性社員座談会

PROFILE

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都築 環様

防衛・宇宙事業部 飛昇体・宇宙技術部
飛昇体製品開発・試験課 試験チーム
1995年入社

現在の担当
金属材料の表面処理に携わる部署において、MHI、関連パートナー企業の管理などを担当
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米田 靖子様

防衛・宇宙事業部 飛昇体・宇宙技術部
宇宙機器システム課 射場保全チーム
2001年入社

現在の担当
ロケットの発射前における、電波関連の各種試験、データ処理業務を担当。
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中西 有菜様

民間機器事業部 冷熱技術部
電子制御課 PAC・RACハードチーム
2009年入社

現在の担当
業務用エアコンの基板、配線といった電装品の設計、図面業務を担当。

より良い環境の下で、ポテンシャルを十二分に発揮して欲しい。技術者としての実績を積み重ねつつ、女性社員の意見や要望を具現化するために立ち上がったワーキンググループのメンバーとしても活躍する3人に、職場環境やサポート体制の現状、そして、ワークライフバランスの考え方などについて聞きました。


いざ、夢を実現する場所へ

―技術者として歩み始めたころの思いとは―

<  QUESTION 01 >

皆さんの入社動機を教えてください。

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[都築]

私が就職活動をしていた時期は“就職氷河期”と呼ばれた時代でしたが、そんな中で、女性にも積極的にチャンスを与えてくれるという社風を感じたことが決め手のひとつになりました。
それに加えて、大学で学んだ化学分野の知識を生かしつつ、民間機、戦闘機、ロケットなど、大きくて形ある製品に直接携わることができる点に、ロマンや夢を感じたという点も大きかったですね。自分が手掛けた製品が目に見える形で社会に貢献していくことは、モチベーションにつながりますから。

[米田]

大学時代は航空宇宙学科に在籍していて、学生が力を合わせてロケットを打ち上げるプロジェクトに携りました。その経験もあって、将来は宇宙関連の仕事に就きたいと思うようになりました。それがこの会社を選んだ一番の理由です。入社後は戦闘機、民間機の飛行試験などを担当する部署にいたのですが、現在はロケットの試験やデータ処理関係の業務を担当させていただいています。少し回り道になりましたが、学生時代に目指した仕事にかかわることになった、という感じです。

[中西]

私は、地元で通いやすい会社に行きたい、という条件が念頭にありまして、その中で業務内容や福利厚生が自分に合っていそうなところ、という選び方でした。学生の時は電気を専攻していましたが、いざ入社してみると学んできたことがそのまま活かせる、ということでもなくて。いろいろと学びながら仕事を覚えることになりましたね。ただ、エアコンという身近な製品に関わることになったので、イメージはしやすかったな、と思っています。

女性も男性も、心置きなく働ける環境

―ひとりひとりが尊重されることが、モチベーションの源に―

<  QUESTION 02 >

女性にとってどんな職場なのか、雰囲気を教えてください。

[都築]

私自身、働きながら子育てをしたという経験があるのですが、この会社だからできたと感じる部分はあります。業務にかかわる時間の調整も自由度がありますし、子育優先で仕事が制約されることより、子育てしながらいろいろな仕事にチャレンジできる職場だと思います。

[米田]

私は子育て中なのですが、都築さんのおっしゃる通り、職場の皆さんからの理解を含め、仕事がやりやすい環境が整っていると思っています。当社では女性の育児休暇の取得率が100%になっていますし、みんなそういった制度を積極的に活用して、自身のキャリアを築いていっているように思います。

[中西]

職場全体を見回してみても、雰囲気自体はとてもいいです。良い意味で学生時代の延長というか、「女性だから」「男性だから」といった垣根も感じませんし、言いたいことや思ったことを素直に言い合える環境だと思います。それが働きやすさに繋がっている気がします。

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女性社員に「安心」をもたらすサポート体制

―理想のキャリア形成を支える社風と制度―

<  QUESTION 03 >

女性の視点で見て、会社の福利厚生・サポート体制についてどう思いますか?

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[米田]

子どもが小学校を卒業するまで、時短勤務が可能になる「育児勤務」を選択することができます。育児休暇と合わせて、制度としてしっかり用意されていますから、安心して働くことができますし、助かりますよね。

[都築]

育児休暇を利用してから仕事に復帰した時に、休暇を取る前に手掛けていた業務に戻れるというのも大きいかと思います。もしそうでなければ、復帰したあとに子育てをしながら未経験の仕事に順応して……ということになってしまいますよね。私自身、子育て前から今にいたるまで、キャリアの分断なく仕事に向かえていられるのは、そういった体制のおかげだと思っています。

[中西]

休暇が取りやすいというのも、ありがたい部分だと思います。年に1度、有給休暇2日に1日プラスして3連休にできる「バケーション休暇」があったり、5年に1度長期休暇がとれる「リフレッシュ休暇」があったりするので、家族と触れ合う時間がたっぷりとれます。プライベートの充実も大切ですよね。

[都築]

中西さんは同期と結婚されているから、家族で長期休暇がとれているのですよね。

[中西]

そうですね、予定が組みやすいです(笑)。

[米田]

消化しきれなかった有給休暇を“積み立てる”制度もありますね。それを子どもが急に体調を崩した時などに充てられたりもしますから、とても便利です。確かに休暇については手厚い会社だなと感じています。

「できること」を意識して業務に臨む

―女性ならではの視点を、業務に活かしたい―

<  QUESTION 04 >

職場において、女性ならではの強みが発揮できる部分はどこだとお考えですか?

[都築]

個人的には、女性ならではの「気づき」って、強いなと感じるところはあります。同じ事象を前にしても、男性とは違う視点で見ていることがありますよね。そういった捉え方の違いを業務に活かしたいと常に思っています。それと、私の周りの女性社員を見ていても、地道にコツコツとやっていく人が多いという印象もあります。そういった女性ならではの感性やスキルを、会社もうまく取り入れているのではないでしょうか。

[中西]

私は、比較的マルチタスクが得意な部分があるかなと思っています。仕事量を積み重ねるというよりは、できるだけ同時進行でスピーディーにこなしたいということです。慣れもあるかもしれませんが、決められた時間内にどう仕事をこなしていくかを考えるのが上手だと感じています。

[米田]

それ、わかります(笑)! やっぱり、「何時までに子どもを保育園に迎えに行かなくちゃならない」といったことが日々のルーティンとしてあるので、日々やるべきことの区切りをつけるという考え方になるのですよね。

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家族と、仕事と、自分。すべてを大切に

―最適なワークライフバランスを追求するために―

<  QUESTION 05 >

ワークライフバランス(仕事とプライベートとの両立)について心掛けていることは?

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[中西]

家での仕事は、できるだけ自動化することを考えています。掃除はロボット掃除機に任せて、洗濯も乾燥機に任せて。自動化のために最適な家電を集めると、随分と身体がラクになる、ということはわかってきました(笑)。家族で分担しながら、自分が直接手を動かすことを極力減らしていくのがポイントかなと思っています。

[米田]

自分のスケジュールを早めに家族に伝えて、できるだけ予定が重ならないように心がけています。先日もロケット打ち上げの業務で種子島出張に行ったのですが、家族の協力は不可欠です。逆に主人が出張に行くケースもあるので、予定を共有しながらうまく協力していくことを大切にしています。

[都築]

私は、家事で一番を割いているのは食事作りだと思っているので、週末に1週間分まとめて作っておく、というやり方をしています。私も出張が多いのですが、その日のメニューを書いて冷蔵庫に貼っておけば、あとは家族がその通りに出して食べてくれるようになっています。 買い物も調理も週末に済ませれば平日に時間の余裕が生まれますから、空いた時間をプライベートに充てたり、残業に充てたりすることができるのです。

あらゆる経験が、将来への道標になる

―それぞれの経験をシェアして進める、リスク管理―

<  QUESTION 06 >

これまで苦労された点、それを解消してきた工夫について教えてください。

[都築]

そうですね、子どもが小さかったころは、やることが多すぎて時間に追われる毎日でした。当時はただただ大変でしたけれど、社内的にもそういった状況に対する配慮は随分進んできたと思っています。たとえば子どもの体調が悪くて出社が難しい時には在宅で作業ができるように自宅作業用のパソコンが配布されたりもしていますし。

[米田]

私は子どもが2人いるのですが、立て続けにインフルエンザにかかったりすることもあったので、そういう時は苦労しました。当時の対応策としては、出社できない時に周りの人に作業を頼むための資料やマニュアルを用意するようにしていました。電話一本で「この資料に書いてあるので、それをお願いします」と頼めるようにしていたということですね。今は在宅勤務用のパソコンがあるので、とても助かっています。

[中西]

私の部署は在宅勤務が難しいので、出社できないということにならないように、自分を含めた家族の健康管理は特に気を付けています。幸い子どもはいつも元気なのですが(笑)、私自身が体調を崩しては元も子もないですから、ちょっと「体調が怪しいな」と思ったら、早めに薬や栄養ドリンクを飲んだり、十分に睡眠を取ったりするようにしています。なお、私の部署も今後在宅勤務が利用できるように整備されていると聞いていますので、期待しています。

[都築]

みんな個人的にいろいろとリスク管理の方法を工夫してきたところもありますが、その現状を会社側に伝えてサポート体制を強化していく動きも大切だと思っています。そこで、私たちはそういった女性社員のさまざまな経験や意見を吸い上げて、会社に伝えていくためのワーキンググループを立ち上げました。

[米田]

先日もそのワーキンググループ主催で新入社員~中堅の女性社員と研修を実施しました。今後とも女性社員のみなさんと積極的にコミュニケーションを取って、お役に立てるように動いていければと思っています。

[中西]

それぞれの経験がこれからの女性社員のみなさんにも役に立つと良いですよね。苦労を苦労のままで終わらせないように(笑)。

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これからの時代を担う、エンジニアの卵たちへ

―未来のために、身に着けておくべきスキルについて―

<  QUESTION 07 >

学生の方々に向けて、「身に着けておくべきこと」を伝えるとすれば、どんなものですか?

[中西]

昔から言われていることではありますが、コミュニケーション能力は磨いておいた方がいいと思います。私は設計の部署にいますが、ただ図面と向き合えばいいというものではなくて、あらゆる場面でコミュニケーションの重要性を実感しています。特に大切なのは、コミュニケーションの中で、自分の意見をしっかりと言えるか、ということ。ただ聞いて、しゃべる、というだけではなくて、こう思う、こうしたい、という意思が伝わらないと、何も変わらないし、やりたいこともできなくなってしまうので。

[米田]

本当にそう思います。学生の頃って、私自身もそうでしたが、資格や技術の取得にこだわりがちだと思います。もちろんそれも大切なことですけれど、結局は人とのかかわりあいの中で仕事をしていくことになります。だからこそ、コミュニケーションが取れないと始まりません。技術や知識があるのにそれをうまく伝えられないのはもったいないなと思います。当社にはオープンでコミュニケーションを取りやすい雰囲気がありますし、遠慮なく自分を表現してもらいたいですね。

[都築]

私は、「チャレンジする気持ち」が重要だなと思います。私自身、挑戦することが好きなのですが、結構失敗をすることもあるのです(笑)。でも、失敗することは実は自分の中では想定内だったりします。肝心なのは、「失敗しちゃった」と悩むのではなく、その失敗を踏まえてどうやって次の手を打つかを考えることですよね。誰でも失敗はするものなので、心配はいりません。そこでへこたれずに挑戦を続けていける前向きな気持ちを持てる人と、一緒に働きたいなと思っています。


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