ソフトウェア開発で国の安全保障に貢献

ソフトウェア開発で国の安全保障に貢献 星出 哲郎
星出 哲郎
TETSUROU HOSHIDE
誘導・エンジン事業部 電子システム・ソフトウェア設計室
2016年新卒入社
理工学研究科 電子システム工学専攻
MY HISTORY MY HISTORY

人々の生命や財産を守るという責任とやりがい、誇りを胸に

星出 哲郎の写真

中菱エンジニアリングの仕事に興味を持ったのは、学内で開催された母校訪問説明会でした。
OBの先輩から、ロケットや誘導機器のソフトウェア開発の話を聞いて、普通のアプリ開発などでは経験できないような、防衛に関わる仕事ならではの特別感や魅力を感じました。

入社時の面接でも、誘導・エンジンの部署への配属を希望しました。
同期の社員には、親が警察官ということを明かすと、なぜか納得されてしまいまして…(笑)。
自分では特に影響を受けていないと思っているつもりなのですが。

現在の業務は誘導機器のソフトウェア開発で、主にC言語を用いたプログラミングを行っています。
誘導機器にとってソフトウェアは、指示を出す脳にあたる重要なコアの部分。
私が開発したものがそのまますぐ世に出るというわけではありませんが、たとえテストであっても失敗は許されませんし、小さなミスもできないというプレッシャーと常に戦いながら取り組んでいます。
しかし、国の安全保障政策に携わることで人々の生命や財産を守るという使命を感じており、大きな責任とともにやりがいのある仕事だと思っています。

ソフトウェア開発の全体を把握して、ものづくりの中心に携わりたい

最初は治具(試験用のソフト)の開発から、複数のメンバーで行う大型のプロジェクトにも関わり、プロジェクトごとに自身の成長を実感しています。

1年の仕事が終わった際にお客様から「来年もよろしくね」という言葉をいただいたのもうれしくて、これからも技術者としての信頼を積み重ねていきたいと思っています。

誘導機器に使われる組み込みソフトウェアは、私が学生時代に扱っていたWEB系のプログラムとは勝手が違い、レジスタ(注)を切り替えて動かすことなどに慣れる必要があります。

最初は知識がなく、とても苦しみましたが、実際に動いた時の達成感はWEBにはないもので、ものづくりに携わっているんだという実感が湧きました。
現在では、多少のストレスは気にならないほど楽しみながらプログラミングをしています。

星出 哲郎の写真

仕事をするうえで大切にしているのは、業務時間中は集中して、休憩時間は休むこと。
オンとオフをしっかりと切り替えて、業務効率を上げるように心掛けています。

  • コンピューターのCPUなどにある記憶場所。組み込みシステム開発においては、ハードウェアを制御するために用いられる。

現在私は開発の一部を担当しており、製品の全体を把握するところまではまだ経験できていません。
将来の目標はプロジェクトマネージャーになり、システムの全体をしっかり理解したうえでプロジェクトの取りまとめを行う、ものづくりの中心に携わることです。
そのためにも他の人の仕事をケアできる、具体的な知識や経験を積んでいこうと思っています。

社内外のコミュニケーションを心掛け、プログラミングも人に優しく

星出 哲郎の写真

プログラミングでこだわっているのは、改行などに気を使ってコードを見やすくすること。後でメンテナンスする人にとって見やすく親切なコーディングですね。
学生の頃はプログラマーが一人で黙々と作業するものだというイメージを持っていましたが、当社では共同開発していくことが多いのです。

このため、しっかりコミュニケーションを取りながら、各自の役割を果たすことが大切だと感じています。
そのようにコミュニケーションなどを意識できるようになったことが、私が社会人として最も成長できた点なのかもしれません。

星出 哲郎の写真

また、最近になって同じ職場の上司とフットサルを始めました。
2人とも初心者なのですが、普段はほとんど座って仕事をしており、健康のためにも良い機会かなと思い、グループ会社のチームに参加させていただきながら楽しんでいます。

フットサルを通じて、グループ会社の方とも業務外の話で雑談できたり、コミュニケーションしやすい環境をつくることができたら、職場でもグループ内での意思疎通に生かされるのではないかと考えています。

これから入社してくる学生の方々は、日頃から多くの人と出会ってコミュニケーション能力を高めておくことが大切だと思います。
それは技術職であっても同じです。
学生時代にはピンときませんでしたが、実際にプロジェクトを経験することで身に染みてわかりました。

自分でもまだまだ不十分だと思いますが、目上の人にも積極的に話しかけたりグループに参加したり、アクションを自ら起こすようにしています。
もちろん、職場に後輩が来たら、気軽に相談できる雰囲気を持った先輩として迎えたいですね(笑)。

  • 社員の所属・役職・入社年次・担当業務等は取材当時のものです。