人と仕事

技術部 水谷 孝治

技術部 水谷 孝治

水谷 孝治(Koji Mizutani)

  • 技術部 生産設計課 課長
  • 1993年4月入社
  • 航空工学専攻

profile

身長178cm、体重72±2kg、天秤座。入社時の社内報の自己紹介で、趣味は“銃火器取扱い”と“格闘技全般”だと、学生のノリで軽い嘘を書いてしまいましたが、会社に入って、“危険物取扱い”と“火薬類取扱い”の免許を取り、子供と共に“空手”を始め、なんとなく嘘が本当になってきています!


仕事内容・担当業務

課長としての種々の管理業務、ある量産機種のプロジェクトマネージャー、生産技術開発、国内外のパートナー会社との各種調整 など

なぜこの仕事を選んだか

飛行するものへの憧れからで、どちらかと言うと、機体よりも、パワーを生み出すエンジンの方に興味があったから。

やりがい

航空機という、昔から興味ある製品を対象にしているので、個人的なやりがいは大いにあり。また、活況を呈している航空機業界において、世界中の開発機関や企業と技術競争が出来る環境にあることも面白い。

むつかしさ

高温高圧の過酷な環境下にありながら、安全性や経済性を考慮して設計する航空機エンジンに対しての技術的な難しさは言うまでもなく、プロジェクトが大きいために、様々な人と調整しながら仕事をする必要あり。その相手が会社を跨いで国外にまで及ぶこともしばしばで、文化や立場の壁を乗り越えて事業を進めて行かねばならない難しさがある。

仕事への思い

体力と気力と知力があれば何でも出来る環境にあると思っているので、それらが続く限り全力で走っていきたい。

心に残った出来事

様々なプロジェクトに携わってきたので一つに絞るのは難しいですが、開発中にトラブルが多発したプロジェクトは、当事者として携わっている時分はとても大変で逃げ出したくなりますが、振り返ると全てが今の自分の実になって、いい思い出ばかりです。

目標

世界中の会社に負けない高い利益率を叩きだす会社にし、長期休暇を毎年取って遊びに行けるような職場環境にすること。

学生へのメッセージ

いろいろ遊びたいとは思いますが、しっかり勉強してください。また、仕事は体力勝負のところも結構あるので、体も鍛えておきましょう!

製造部 栗原 啓

製造部 栗原 啓

栗原 啓(Hiroshi Kurihara)

  • 製造部 組立・整備課 技術・管理チーム 主任チーム統括
  • 2004年4月1日入社
  • 機械工学専攻

profile

2004年に入社して以来、民間航空エンジンの製造および整備のプロジェクトに従事。現在、チーム統括として生産技術および生産管理関係の業務を取りまとめています。休日は日本北アルプスで時間を忘れて自然を満喫。それでも空に飛行機を見つけると見えなくなるまで立ち止まってしまいます。


仕事内容・担当業務

航空エンジンの組立技術や性能を確認する試験方法の確立、形態管理、スケジュール管理、効率的な工法の構築などに主として取り組んでいます。整備プロジェクトにおいてはリーダーとして、エンジンの搬入に関わる顧客との調整から、整備技術の確立、社内生産の管理、海外の部品整備業者との協業調整、顧客へのエンジンの納入まで、全体の取りまとめを担当しています。

なぜこの仕事を選んだか

子供の頃からの空への憧れが出発点。特に航空機や宇宙用ロケットの心臓部であるエンジンに携わりたいという思いから。

やりがい

日々の業務においてエンジンの生産が完了する度に達成感はありますが、私達が製造あるいは整備したエンジン、あるいはそのエンジンを装備した航空機を指差したり、写真撮影したりして、「ワクワク」している人を見つけたときは格別です。

むつかしさ

飛行安全については、いつも良い意味でのプレッシャーを感じています。安全のために何がベストなのか、常に悩んでいますが、これは航空産業に携わるものとして最も大切なことだと思います。

仕事への思い

エンジニアとして毎日が勉強で発見の連続。検討した技術を大迫力の試験で検証するなど興味が尽きません。

心に残った出来事

約25年ぶりの新規エンジン整備プロジェクトの立ち上げにあたり、入社12年目でリーダーとして一連を任され、準備を完了し、計画通りエンジンの生産開始にたどり着けたこと。改めて、熱心なメンバーに囲まれていること、また、先輩方が積み上げてきた会社の長い歴史と信頼の重みを認識する機会となりました。

目標

日本初の民間航空機エンジンの最終組立工場となることに加え、整備プロジェクトも急速に拡大しています。そのタイトルにふさわしい環境づくりを進めるとともに、メーカーの担当者として日本の航空行政にも意見を出しながら、航空産業の発展に貢献したいと考えています。

学生へのメッセージ

勤務時間が人生の時間を占める割合は少なくありません。限られた人生をより充実したものにするために、就職活動では先輩や職場を訪問して自分の耳と目で各種確かめることは重要だと考えます。

製造部 栗原 啓

製造部 宮原 志朗

製造部 宮原 志朗

宮原 志朗(Shiro Miyahara)

  • 製造部 部品製造課 係長
  • 2003年4月入社
  • 機械システム工学専攻

profile

入社14年目。鹿児島で生まれ、学生時代は広島、今は名古屋と方言が特徴的なところに住んでいたので、イントネーションがおかしいと言われます。いろんな地方に住んでいたこともあり、各地を旅しておいしいものを食べることが好きで、妻と全都道府県を制覇しました。最近では、二人の子供も連れて、家族で二回目の全国制覇がいつできるかなと考える今日この頃です。


仕事内容・担当業務

製造現場の管理監督業務を係長という立場で行っております。日頃は、現場の安全や環境改善を第一に、スタッフ、現場と一緒になって改善に努めております。また、管理職として自分の持ち場の組織改善と人員計画を考え、技術者として生産技術部門にもいた経験を活かして設備計画や新工法を検討するなど、未来の明るいイメージを具体化することに夢中になっています。

なぜこの仕事を選んだか

航空宇宙に対する漠然とした憧れがあり、この事業所で働きたいと思ったから。私の就職活動当時、三菱重工が事業所別採用をおこなっており、ここに入ることができればどんな仕事でも航空宇宙に係われると思い、この事業所への就職を強く希望して、入ることができました。

やりがい

自分達が携わった新規開発エンジンが空を飛んだ瞬間が一番やりがいを感じます。また、日々の業務の中でも、チームで改善を成し遂げた時、問題を解決した時にみんなで喜び合うことが日頃のモチベーションになっています。

むつかしさ

多くの仕事の中から、今やる仕事を見極めること、見極めることには時間はかけられないという難しさがあります。今すぐやるべき仕事と、今すぐやらなくてもいいけど重要な仕事のバランスを取りながら進めていくのが難しいです。

仕事への思い

飛行安全第一。製品を作る現場が最終的な品質を決めることを常に意識して、妥協せず、あきらめず、でも、迷ったら立ち止まって、一人で判断しないようにして、飛行機が安全に飛ぶためには何をしたらよいかを考えています。

心に残った出来事

会社発足時に微力ながら何かしたいと思い、発足記念パーティーの時に、有志とバンドで演奏して(自分はドラム)、会場の皆様と歌を歌ったことが最近の心に残った出来事です。歌は会社がこうなればいいなとみんなで思いを込めた替え歌でした。仕事のことじゃなくて、すみません。こんなことをさせてもらえるこの会社の雰囲気が好きです。

目標

この会社が世界中で知られた会社になること。家族が自慢できる会社になるといいなと思います。

学生へのメッセージ

今は小さな会社かもしれませんが、やっていることはとても夢のある、やりがいのある仕事がいっぱいです。一緒に、飛行機にかかわる仕事をやってみませんか。

製造部 宮原 志朗

品質保証部 須藤 真知子

品質保証部 須藤 真知子

須藤 真知子(Machiko Sudo)

  • 品質保証部 品質保証課 組立・整備品質チーム 主任
  • 2010年10月入社
  • 航空宇宙工学専攻

profile

米国での学生/社会人経験を経て、2010年に帰国し入社。

趣味は映画/海外ドラマ鑑賞。休みの日は気分転換にドラマ見まくっています。


仕事内容・担当業務

民航エンジン新規製造(組立)/整備(MRO)事業の品質保証とりまとめと、各国航空局の認定取得や維持のとりまとめを担当しています。
(注)MRO:Maintenance Repair Overhaul

なぜこの仕事を選んだか

小学生の頃から宇宙飛行士になる!と卒業アルバムに書く位、元々“航空宇宙”の分野に興味がありました。学生時代は推進系の研究をしていたので、航空宇宙分野の中でもロケットや航空機の推進力を生み出すエンジンに関連する仕事に携わりたいと希望していました。

やりがい

本年度(2016年)にMRO事業において新機種が立上りましたが、品質保証取り纏めとして、各国航空局からの事業場認定取得に取組みました。認定取得には、エンジンへの技術要求、法律要件、顧客要求をしっかりと理解した上で、社内の様々な仕組みを確立する必要があり、調達、生産技術、生産管理、製造現場といった関連部門を動かしていくことが求められます。最善策を見出す中で時に厳しいコメントをしなければならない場面も多く、大変な仕事ではありますが、その分仕組みを具現化したり、それらが認定取得につながった時の達成感は非常に大きなものです。

むつかしさ

航空局は、日本はもちろん、米国・欧州・中国・タイ・シンガポールといった世界各国にあり、各国それぞれから事業の必要性に合わせ認定を取得する必要があります。彼らとはベースとなる規定も違えば、そもそも育ってきた文化も違い、当たり前と思うことでも、なかなか納得してもらえないことが多いです。そんな中、当社の考え方を説明し、実際に製造現場も確認してもらい、合意に至ることを繰り返す、地道な作業が必要です。また、我々の仕組みが常にベストではなく、良い仕組みはどんどん取り入れていく姿勢ではありますが、既存のやり方を変更し、新たな品質保証プロセスを作り上げることは、関連部門との調整等非常に難しいものです。

仕事への思い

世の中の製品・サービスは全てそうだと思いますが、エンジンも形にする、すなわちただ製造するだけでは顧客が買うことはなく、高品質がベースである必要があります。一見、裏方のように思われる仕事ですが、自分たちが作り上げた品質保証の仕組みで各国航空局による認定を取得し、それを維持・改善していくことに誇りをもって仕事をしています。

心に残った出来事

入社して間もない頃、航空局から厳しい改善要求がありました。入社間もなかったこともあり、法律や自社の品質保証システムを十分に理解していると言えませんでしたが、関係者全員で改善策を考え、約一年間航空局と調整しながら、改善をがむしゃらに進めました。是正確認の場で担当検査官の方から、本当に良く頑張った!と言ってもらえたことは今でも忘れません。この時に調査したこと、関係者の方に教わったことが今でも監査対応の経験値として生かされています。

目標

MRJ向けPW1200Gエンジン 新規製造で航空局から認定を取得し、初号機エンジンをお客様に納めることです。
日本初、世界6番目の民間航空エンジン最終組立工場としての航空局からの認定を取得するための活動を入社当時から実施しています。日本の誰もが持っていない認定を取得することに自分が携わっている、と思うとその責任は大きいですが、わくわくします。
三菱重工航空エンジンに整備をお願いすれば“安心”と思っていただけることが目標です。

学生へのメッセージ

品質保証スタッフの醍醐味は、自分が携わった製品が現実のものとなるところをすぐそばで見ていられること、組立てられていくエンジンのすべての作業に関与できること、そしてそのエンジンが多くのお客様を乗せて安全に空を飛ぶことです。月並みですが、やはり夢のある仕事だと思います。品質保証とは、お客様の安心を保証することでもあると思います。また、当社は男性が圧倒的に多い職場ですが、女性ならではの気づき、きめ細やかさを生かせることも多いと実感しており、特に品質保証業務にはこの特徴が生きるのではと思います。一緒に安心保証しましょう。

品質保証部 須藤 真知子