ブラスト除染技術
ブラスト除染とは、ブラスト材(アルミナ、ステンレス、鉄 等)を圧縮空気の供給圧力を利用し、除染対象物に投射し表面を削り取ることにより放射性物質を除去する物理除染法のひとつである。
研削された放射性物質は、投射したブラスト材と共にブロア等の吸引力で回収された後、フィルター集塵機にて捕捉・回収される。
ブラスト除染技術の適用例
原子炉容器出入口管台補修工事(R/V-INLAY)
原子炉容器管台溶接部の耐PWSCC(一次系水中下応力腐食割れ)対策として実施したINLAY工事において、後続作業における作業員の被ばく低減を目的とし対象管台内面のブラスト除染を実施。
- 除染装置
- 除染対象配管内面をブラスト除染するための除染装置。
- 原子炉容器出入口管台へ設置・固定したのち、装置内に組付けられたブラストガンを前後進/旋回させながらブラスト除染を行う。
- ブラスト設備
- ブラスト材を除染装置へ供給するとともに、吸引回収したブラスト材と研削された放射性物質とを分離する。
- 分離されたブラスト材は再利用され、放射性物質はフィルタにて捕集される。
- 遮へいシールプラグ・搬出入装置
- ブラスト除染及び後続作業における施工範囲以外への異物混入防止及び作業員の被ばく低減を目的とした遮へいシールプラグ。
- 遮へいシールプラグを遠隔で原子炉容器出入口管台へ設置するための搬出入装置。
- 遮へいシールプラグを搭載した搬出入装置を専用クレーンで及び案内設備にて管台へ位置決めしたのち、搬出入装置にて遮へいシールプラグを搬入・設置する。