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三菱重工エンジンシステム株式会社はリチウムイオンバッテリ内蔵自己充電型セルスタートエンジン“MiLAi (Mitsubishi Li-ion Assist) スタート”を発売し、昨年末より、各種作業機(除雪機、運搬車、管理機)に搭載開始しています。
同製品は小型・軽量のリチウムイオンバッテリをエンジンに標準搭載しており、鉛バッテリに比べ、自然放電が少ないため長期間放置した場合の過放電(以降、バッテリ上がりと記載)のリスクを最小限に抑制することができます。また鉛バッテリに対し、長寿命、繰り返しの充放電にも強い。さらにエンジン運転中に自己充電するため、別体充電器による充電は不要となっています。これまで別体充電器で充電するリチウムイオンバッテリを搭載したセルスタータエンジンはありましたが、 自己充電型は業界初。“MiLAiスタート”の名前の通り、新たな未来に向けたスタートを連想させる製品となっています。
MiLAiスタートの特徴
- リコイルスタータを引っ張る操作は不要でセルスタータのキーを回すだけで簡単に始動ができ、女性や高齢者にもやさしいエンジンとなっています。
- 小型・軽量のリチウムイオンバッテリをエンジンに標準搭載しており、配線、結線はエンジン側で完了しているため、お客様側でエンジン、バッテリ間の新たな配線、結線作業が不要。また従来作業機の別箇所に必要としていた鉛バッテリ等の設置スペースが不要なため、省スペースでコンパクト。バッテリ重量は鉛バッテリに比べて大幅軽量化。
- エンジン運転中に自己充電するため、別体充電器による充電は不要。自己充電型は業界初。始動で放電した分は1分程度の高速運転で充電可能です。
- 鉛バッテリに対し、自然放電が少なく長期間放置でもバッテリが上がらず、長寿命で繰り返しの充放電にも強くなっています。
MiLAiスタートバッテリ仕様(鉛バッテリ対比)
MiLAiスタート Li-ionバッテリ | 鉛バッテリ24Ah (三菱推奨容量) | |
---|---|---|
定格電圧 | 12.8V | 12V |
定格容量 | 1.0Ah | 24Ah |
重量 | 0.25kg | 7.5kg |
サイズ | 100×85×30 mm | 170×120×200 mm |
自己放電 | 約5%/年 | 約10%/月 |
- 充電方法=運転中自動充電
- 対象エンジン=GB131(総排気量126cc)、GB181(総排気量181cc)、GB221(総排気量215cc)