航空機使用事業

微小重力実験飛行

航空機による微小重力実験飛行

航空機がパラボリックフライト(放物線飛行)を行うことにより、機内に約20秒間の微小重力環境(1~3×10-2G以下)を作ります。この環境下において各種の宇宙実験等を行います。

  • 1飛行で多くの実験機会がある。
  • 実験者が搭乗しその場で実験の観察、操作、条件設定が可能。
  • 任意のレベル(+0.01G~2.5G)での実験が可能
  • 実験者自身が微小重力を体験できる。
  • 実験者とパイロット間のコミュニケーションが容易にできる。
使用航空機 MU300、GulfstreamⅡ
保有設備 データ収録装置、機外排気、高圧ガス供給装置、各種地上実験支援設備 等

大気観測

使用航空機 King Air200T、Gulfstream Ⅳ
顧客・研究者 宇宙航空研究開発機構、大学、国立研究所
実施内容 地球規模の大気環境の観測(赤道地方、北極地方)
メソスケールの気象観測、人工降雪実験
雲レーダによる観測、熱帯領域の降水プロセス研究
備考 O3、NOx、CO2、エアロゾル(PM2.5)、雲粒子等の各種大気成分、
雲、雨、雪、雷、森林火災、梅雨前線の観測

地球観測

使用航空機 GulfstreamⅡ、Gulfstream Ⅳ
顧客・研究者 情報通信研究機構、宇宙航空研究開発機構
実施内容 海上油流出事故観測、三宅島、
有珠山噴火観測、流氷観測(衛星同期)
災害地観測
備考 X-SAR、L-SAR、ポラリメトリ、インターフェロメトリ機能保有、
30cmの高分解能、夜間/天候に左右されない

撮影飛行

使用航空機 GulfstreamⅡ、Gulfstream Ⅳ、KingAir200T
顧客 日本放送協会(NHK)、NHKエンタープライズ等
実施内容 上空よりハイビジョンカメラにて撮影
備考
  • 南極でしか見られない皆既日食を上空からハイビジョンカメラで撮影し、
    日本に同時生中継することに成功
    ジェット機で南極大陸に着陸したのは日本初
  • 日本列島を上空からスーパーハイビジョンにて撮影
  • 台風撮影

探索飛行・追尾試験 他

使用航空機 GulfstreamⅡ、MU-300、KingAir200T
顧客・研究者 宇宙航空研究開発機構、三菱重工業(株)
(財)無人宇宙実験システム研究開発機構
実施内容 宇宙往還実験機(OREX、HYFLEX)のデータ取得、
TR-1Aロケット探索、ロケットフェアリング、
REV(小型回収衛星)の探索/回収、ロケット追尾試験/訓練
備考 探索は回収船との共同作業