探索飛行
REV探索飛行
経済産業省および新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託を受けて、宇宙システム開発利用推進機構(JSS)が開発・運用を行った次世代型無人宇宙実験システム(USERS)は、H-IIAロケットにより打ち上げられてから約8カ月間、微小重力状態を利用した宇宙実験を実施したのち、実験結果を乗せたリカバリービークル(REV)が小笠原東方沖公海上に自ら帰還、着水しました。サイパン空港から離陸した当社の航空機は約1,000キロメートル先の着水海域にてREVを探索、発見し、船による回収に我が国で初めて成功しました。これにより我が国における小型回収衛星への道が開かれました。
H-IIAロケット・フェアリング探索飛行
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が種子島から打ち上げるH-IIAロケットの弾頭部で衛星を保護しているフェアリング(白い覆い)が役目を終えると海上に落下します。このフェアリングは船で回収しますが、時間とともに広範囲に散らばってしまいます。このため、当社の航空機で空から探索し、回収の手助けをしています。
HYFLEXデータ取得および探索飛行
HOPE開発の一環として、OREXに引き続き、極超音速飛行実験機HYFLEXがJ-1ロケットにより打ち上げられました。当社の航空機はHYFLEXが落下する小笠原近海上空で待機しHYFLEXからテレメータで送られてくる空力加熱や空力特性等の貴重なデータを受信し、HYFLXが海上落下した後には探索を行いました。
OREXデータ取得飛行
OREXは日本版スペースシャトル「HOPE」を開発するため、大気圏再突入飛行環境下での空気力、空力加熱、通信途絶現象、航法等の基礎データを取得するためにH-IIロケットにより、打ち上げられました。当社の航空機はOREXが落下するクリスマス島近海上空で待機し、OREXからテレメータで送られてくる上記データを受信することに成功しました。
TR-1Aロケット探索飛行
TR-1Aは長時間(約6分間)の微小重力実験を行うため、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が種子島から高度約260キロメートルに打ち上げた実験用ロケットで、その頭部(ロケット先端部分)をパラシュートで海上に着水させ回収します。当社の航空機は落下予想海域近辺で待機して着水と同時に探索・発見し、回収船を誘導する業務をTR-1A初号機から7号機(最終号機)まで実施しました。