システム設計
航空宇宙分野の困難なミッションを達成するための大規模なシステム開発では、当然のことながら、いきなりソフトウェアを作り始めるようなことはできません。
まず初めに、与えられたミッションを達成するために、事前の解析やシミュレーション結果も参照しながら、これから開発するシステムが、人間のオペレータや関連する他のシステムと、どの様に関わり(インターフェース)、どのように振る舞う(機能・性能)のか、そこから明らかにしてゆきます(要件定義)。
次に、こうして明らかになったシステムの要件を実現するために、システムを細分化して個々の構成要素(下位システム)とその要件へと落としこんでゆきます。それと同時に、各構成要素を統合した時に、全体が意図通りの働きをするようなシステムの構造(アーキテクチャ)も検討しなければいけません。このようなプロセスを繰り返して、システムの階層構造とその相互連携を明らかにしたところで、ようやく各構成要素のハードウェアとソフトウェアの役割分担を決めることができます。
このようなシステム設計は、これまでSysML(Systems Modeling Language)などにより、複雑な振る舞いや特性をモデル化することで、その妥当性を検証してきました(MBSE:Model Based Systems Engineering)が、今日では作成したモデルを仮想環境で動作させることで、実際のハードウェアができる前に事前検証することが可能になってきています。もちろん、ハードウェアができた後には、ソフトウェアも含めたシステム全体が正しく動作することを確認(システム試験)できるよう、この段階で計画しておくことも大切です。
私たちは、三菱重工と共にこのようなシステム設計のさまざまな作業に取り組んでいます。
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