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粟島汽船株式会社殿向け 「フェリーニューあわしま」建造設計業務完工及びエレベータ、乗下船装置納入
(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構殿、粟島汽船(株)殿共有船として、大分県の(株)三浦造船所殿で建造の総トン数654トン旅客船兼自動車渡船(全長70メートル、乗客定員400人)が2019年3月末に引渡されました。
本船建造に際し、初期の船舶建造計画への顧客ニーズ反映から完成時の性能計算書作成まで一括した設計業務を請け負い、これまで培ったエンジニアリング力を遺憾なく発揮出来ました。
従来の運航時間が95分から85分に短縮され、新造船建造関係者から高い評価を頂き、今後もお客様の期待に沿える船舶設計技術の向上に努めていく所存です。
また、2019年4月には船内エレベータ及び乗下船装置を納入しました。
エレベータは、ストレッチャー搭載可能なバリアフリー対応型です。
新潟県の岩船港(村上市)及び粟島港(粟島浦村)に設置された乗下船装置は、船側スロープの伸縮と新規開発機構であるターンテーブル式陸側スロープを採用し、乗船されるお客様の利便性を向上させています。
今後もお客様の要望に沿えるバリアフリー製品の普及に取り組んで参ります。
株式会社STU殿向け船上劇場船(STU48号※)改造計画・改造基本設計・劇場空調装置 一括取纏め業務完了
JMU(株)因島工場殿で、カーフェリーの上構旅客区画を船上劇場船として改造したSTU48号が、2019年4月11日に無事引渡されました。本船は改造計画、改造基本設計及び劇場空調装置一括取纏めを(株)STU殿よりご発注頂いた船舶です。
旅客船兼自動車渡船として竣工していた船舶の旅客区画を、劇場兼旅客室へ改造する計画に携わり、改造方針策定や改造工事仕様書の取纏め等で、これまで培ってきたカーフェリー設計ノウハウの集大成として、(株)STU殿のご要望に沿った新たなコンセプト船の誕生に寄与することができました。今後もお客様ニーズに答えられるよう、船舶エンジニアリング力強化に努めていく所存です。
※STU48号:「瀬戸内SeToUchi」エリアを本拠地とし、「1つの海、7つの県」を股にかけるAKBグループ初の広域アイドルグループが劇場として使用する船舶。