育児勤務・育児休業取得について

対談メンバー

  • <育ママ>
    2009年入社/長崎支社
    第二技術部
    解析第一グループ
    ●現在の主業務:構造解析業務
    ●工学部工学科 卒業
    二児のママ 育児勤務中
  • <育パパ>
    2015年入社/長崎支社
    第二技術部
    流体・伝熱グループ
    ●現在の主業務:模型を用いた耐航性能試験
    ●環境科学部環境科学科 卒業
    一児のパパ・4か月育児休業取得
  • <若手>
    2020年入社/長崎支社
    第二技術部
    解析第一グループ
    ●現在の主業務:構造解析業務
    ●材料工学科 卒業

対談項目

1.入社の決め手

ソルテックに決めた理由を教えてください。

< 育パパ:清水 >
地元志向だったことと、当時の長菱エンジニアリング(注1)は長崎に根付いた企業だったこと、また、同じ学科卒のOB対談で話を伺えたことがきっかけになりました。
< 育ママ:田川 >
私も地元で就職したいという気持ちがあったことと、大学のOB・OGが多いという安心感もあり入社しました。
< 若手:磯村 >
私が重視したのは休みと給料のバランス、福利厚生の充実です。また、女性も働きやすい職場であり、結果を出すことを競い合うような社風でないところなどが私の性格に合っているのではないかと思いました。高専の先生に勧められたことも決め手の一つです。
< 育パパ:清水  >
そうですね、磯村さんが重視した福利厚生面は、私も入社後他の企業に就職した友人と比較するとすごく充実していることを実感しました。

(注1):2016年MHIソリューションテクノロジーズ(ソルテック)に合併

2.ソルテックの社風

入社後の職場の雰囲気はどうでしたか?

< 育パパ:清水 >
入社直後の勤務先は浦上船型試験場で、工作作業がメインでした。職人気質の方が多く、はじめは気難しい職場かと思っていましたが、皆さんON・OFFが明確で、仕事はやりやすかったです。また、定時退社ができたことに驚きました。
< 育ママ:田川>
私の職場では雑談や仕事の質問等で話すことはあるのですが、職種的に黙々と仕事を進めていくことが多いため、集中できる雰囲気で、とても静かだと思いました。
< 若手:磯村 >
入社前は昼の休憩時以外はみっちり作業するのかと思っていましたが、自分のペースで休憩できるなど、想像していたほど堅苦しい雰囲気ではないことに驚きました。業務的に自席でPCと向き合っている時間が多いのですが、周囲の方は優しい方ばかりで気疲れすることがなく私にとっては過ごしやすい雰囲気です。

3.学びながら知識を深めていく

日々の仕事の中で喜びを感じる瞬間はありますか。

< 育パパ:清水  >
学びながら知識を深めていくことにやりがいを感じ、技術が習得できたときに達成感が味わえます。入社3年目までの作業は船の模型船のプロペラを一から作り上げて、試験まで実施していました。1つの製品が完成するまでに1か月ぐらい要します。精密なものが作れたときや試験結果で高評価が得られたときはすごくうれしかったです。
< 育ママ:田川 >
私の業務は同じお客様からの依頼作業が多いため、これまでの経験をもとにご要望に沿った仕事の進め方や結果報告を心掛けています。そのためお客様から労いの言葉や感謝の気持ちを伝えられたときは非常にうれしいです。
< 若手:磯村 >
私は応力解析や最適的解析を行っていますが、入社間もないときは大半ができないことばかりでした。できなかったことが一つずつできるようになる、またできることが増えていくことに喜びを感じます。仕事の説明を受けながら、以前先輩から教わった内容との関連性に気づき、理解が深まるときがあります。その瞬間は何とも言えない充実感を味わえます。

4.ワークライフバランス

育児休業制度を取得してみていかがでしたか。

< 育ママ:田川 >
育児休業時、会社や仕事から完全に離れることで、戻れる場所があるのか不安でした。それもあって、今の自分のレベルを落としたくない、また少しでもスキルアップしておきたいと、産休・育休中に業務に関連する資格(注2)を取得しました。休業からの復帰後は、育児と仕事の両立も不安でしたが、育児勤務制度や在宅勤務制度導入のおかげで、自分のペースで仕事を進めることができ、とても助かっています。
< 育パパ:清水  >
私は育児休業に入る前に愛知に単身赴任をしていました。私の単身赴任中、妊婦だった妻には苦労をかけたため、長崎帰任後は妻を労うという気持ちも込めて育児休業取得を決めました。
< 若手:磯村 >
育児休業を取得して、いかがでしたか?
< 育パパ:清水 >
出産後は母親の身体も不安定でデリケートな時期であるため、一人で育児をすることは心身共に相当な負担になります。母子の健康を考えると、最低でも出産後1か月は育児休業を取得し、出産で頑張った母親を労り、男性主体の育児を推奨したいです。また、育児休業中は上司から定期的に連絡があり、相互の近況報告や復帰後の仕事等についても話すことができ、とてもありがたかったです。
< 若手:磯村 >
実際に育休を取得された清水さんだからこそわかる出産前後の大変さですね。
奥さんへの気遣いがとても素敵です。

(注2):計算力学技術者資格 振動分野1級、日商簿記検定試験 3級

これからの育児休業制度についてどう思いますか。

< 育ママ:田川 >
ママの立場としてはパパにもぜひ取得して欲しいです。
男女関係なく各自の意思を尊重して取得できるといいですね。
<育パパ:清水  >
出産時期が分かった時点でパパもママ同様に会社に報告し、育休プランを上司や会社と一緒に考えて検討していくことが大事ですね。
< 若手:磯村 >
会社と一緒に育休プランを考え、二人とも育休を取得し、子育てしていくことは私の理想でもあります。

育児勤務時の仕事への向き合い方は?

< 若手:磯村 >
仕事と育児に忙しいお二人が、仕事をするときに心がけていることや決めていることがあったら教えてください。
< 育ママ:田川 >
一番苦労していることは子供の体調が突然悪くなったときの仕事のスケジュール調整です。いつ不測の事態がおこるかわからないため、出来る限り受け持ちの仕事をさばいておく。そのためにも、お客様との打ち合わせを前もって予定(報告期日を決める)し、進捗状況を逐一報告するようにしています。
< 育パパ:清水  >
私は育児休暇復帰後、育児勤務を取得せず、通常勤務で対応しています。自分の中で決めていることは、言われたことと期限は必ず守ることです。できないときは早めに理由を説明します。当たり前のことかもしれませんが、当たり前の積み重ねが信用を得ると思っています。次の仕事へ繋げるためにも信用は不可欠なため、日々、基本となる当たり前を大事にしています。

どんな働き方が理想ですか。

< 若手:磯村 >
私は将来、仕事をしながら自分の趣味の時間や家族の時間が作れるような働き方ができればいいと思っています。仕事に疲れて休日動けなくなるような働き方にならないよう、今もメリハリをつけた働き方を心掛けています。
< 育ママ:田川 >
私も仕事は手段であって目的ではないと思っています。目的(吹奏楽と旅行)や休日を有意義に過ごすために仕事をしています。ON・OFFを切り替えて、ON (平日)のときは仕事を全力で頑張り、OFF(休日)は夫のサポートもうけて、家族の時間や自分の趣味を大事にしています。
< 育パパ:清水  >
私も同感です。今は子供中心の生活をしています。毎日21時に子供を寝かしつけることが自分の日課になっていますが、一緒に寝落ちすることもしばしばです。休日は家族と一緒に過ごしたいため、できる限り平日に仕事を頑張っています。

5.今後のキャリア・目標

これからの仕事の目標を教えてください。

< 育パパ:清水  >
育児休業に入る前に担当工事が完了していたため、育児休業明けの業務は新たな工事に取り組むこととなりました。
先輩の皆さんに指導頂き、日々勉強の毎日ですが、今後 知識を蓄え、試験計画から準備、試験まで、自分がメインでまわせるようになりたいです。
< 育ママ:田川 >
正直まだ子供が小さいため生活するだけでいっぱいで、先のことなど考えられません。もう少し仕事に向き合う時間を増やすことができたら、業務の効率を上げるプログラムの作成や、経営に関する勉強など、キャリアアップするために必要な技術の習得や実経験の機会を増やしたいと思っています。
< 若手:磯村 >
私はキャリアについては正直まだピンときませんが、いかに効率的かつ正確に結果を出せるか日々試行錯誤しています。
これからできる仕事が増え、作業量が増えることを考えると、常に定時内で作業を終了させる意識はこれからも持ち続け、実践していきたいです。。