TOPAZ32(ZETEC社製)
概要
TOPAZ32はさまざまな環境の下で使用できる高輝度ディスプレイを組み込んだポータブル型フェーズドアレイ探傷器です。高出力密度バッテリを採用することにより、より長い駆動時間を実現しました。内蔵されたUltraVision Touchソフトウェアにより、作業現場でもデータ解析を実施できます。
特長
- マルチタッチ操作
マルチタッチ操作により、これまでのタッチスクリーンより、簡単・スムーズに、効率よく操作できます。 - 高輝度マルチタッチディスプレイ
屋内、外での使用を考慮し、高分解能、高輝度な10.4インチ1024×728ピクセルのディスプレイを採用しています。これまでの市販器で多く採用されてきた800×600ピクセルよりも解像度が改良され、33%ほど表示面積が拡大しました。 - 内蔵PC-OS64bit
前機種TOPAZ(32bitPC-OS)よりアップグレードしたことにより、データ処理が高速化し、データファイルも増大しました。 - 2Dマトリクスアレイプローブに対応
2Dマトリクスアレイプローブ機能の追加により、鋳物材料等の高ノイズ材等の検査にも対応可能となりました。 - TimeReversal機能を保有
TimeReversal機能(注)により、複合材料などにみられる多様な形状変化に富んだ部品の探傷が可能です。- TimeReversal機能とは
「表面形状プロファイリング」をリアルタイムに処理するPA-UT検査技術です。
探傷器内部でリアルタイムに被検体の表面形状を計測し、表面形状に合わせて送信波の遅延時間を補正します。これにより形状変化のある部位であっても精度よく傷を検出する事が出来ます。
- TimeReversal機能とは
- 頑丈かつ完全密閉なボディ
プラスチックよりも頑丈で、アルミニウムよりも33%軽量なマグネシウムボディを採用し且つ、衝撃から本体を守るラバーバンパーをコーナー部に取付けています。また、吸排気用のエアインテークがなく、着脱可能な外部ファンで冷却します。完全密閉構造により、ダスト、湿気等の本体内部侵入を防止でき、現場向け探傷器と言えます。 - 外部コントロール
TOPAZは多才なポータブル型PA探傷器です。他のZETEC UT製品と共通したソフトウェアエンジンを使用します。スタンドアロンでの使用、UltraVisionをインストールしたPCと接続しての使用、もしくはUltraVision Touchで直接ドライブすることにより、さらに拡張した機能を使用することもできます。 - 接続ポート
USB3.0×1ポート、USB2.0×3ポート、1GBイーサネットコネクタを搭載しており、データ転送速度の高速化を実現します。 - I/Oコネクタ
最大2軸の探傷スキャナを接続できます。 - 映像出力
DVIポートを搭載し、外部モニタへの出力に対応しています。 - 頑丈で高品質なPAプローブコネクタ
TOPAZは、早く、簡単に着脱できる低ノイズPAコネクタを採用しています。ラッチ機構となっていることから、頑丈で確実な接続ができるため、安心して使用できます。 - ハイパフォーマンスな探傷およびデータ処理
2GBのデータファイルサイズにより、大きな検査対象物に対しても効率良く探傷できます。最大1024のフォーカルロウに達するまで、必要に応じて多くのチャンネルグループを作成できます。 - 16ビット分解能(エコー振幅方向)
16ビットのA/Dコンバータにより、エコー振幅を0.0015%の分解能で記録でき最大800%のエコー高さ表示ができます。またソフトウェアゲインを使用することにより、サチレーションによる再探傷を防げます。 - 探傷速度の改良
最新のプロセッサ、SSDドライブを採用することにより処理能力が向上しました。これによりデータサイズが大きくなる探傷において探傷速度を改良できます。 - UltraVision Touchソフトウェア
UltraVision Touchはフォーカルロウ計算ソフトウェアが組み込まれており、計算結果を視覚的に確認しながら簡単にセットアップを作成できます。 また、Volumetric Merge機能にて異なるチャンネルやフォーカルロウのデータを合成した新たなデータを作成することが可能です。計測ツール等を使用することにより精密なデータ解析、レポートの作成ができます。 - UltraVisionの高機能
TOPAZはソフトウェアUltraVisionとパソコンを接続することにより、UltraVisionの高機能を利用できます。TOPAZで採取したデータファイルをUltraVisionでロードでき、アドバンスドバージョン、3Dバージョンの高機能を利用した高度な解析をすることもできます。