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岡山県新見市からごみ焼却施設「新見市クリーンセンター」の延命化工事を受注

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三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社(MHIEC)は、岡山県新見市からごみ焼却施設「新見市クリーンセンター」の延命化工事を受注した。稼働13年目に入った46トン/日の処理能力を持つストーカ炉(注1)設備について、今後10年以上運用できるようにするとともに省エネ化をはかる。完成は2013年12月の予定。

新見市クリーンセンターは、三菱重工が建設し、1999年3月に完成したもの。1日8時間稼働で23トンのごみを焼却できる炉2基を中心とした各種設備で構成される。

今回受注した工事は施設の長寿命化を主眼として、ごみの受け入れ供給設備、燃焼設備、通風設備や電気計装設備などを対象に、主要機器の更新と改造を行うもの。また、地球温暖化対策として、誘引通風機や空気圧縮機などの省エネ化をはかることにより、従来比7パーセント(年間80トン強)以上のCO2排出量削減を目指す。

廃棄物処理施設を長寿命化するとともに温暖化対策も施す改修・改良工事は、地方自治体の財政難状況が深刻化するなかで増える傾向にある。加えて、国が2010年度に「既存の社会ストックである廃棄物処理施設の有効利用及び廃棄物分野における温暖化対策の積極的推進のための基幹的設備の改良事業」に対する交付金支援制度を創設(注2)したことでさらに活発化。2012年度以降は、年間3、4件の工事案件が見込まれている。

MHIECは、各種環境装置および石油・化学プラントの設計・製作・アフターサービスを手掛ける総合エンジニアリング企業で、三菱重工が長年培ってきた環境装置分野の技術開発力と国内外を含めた豊富なごみ処理施設の建設・運営ノウハウを継承。多数の実績に基づき、建設から運営まで含めた総合的ソリューション提案力を強みとしている。

MHIECは、今回の受注実績を弾みに一層の受注獲得を目指し、ごみ処理施設の省エネ化や安定稼働の維持・向上、さらには維持管理費などを含めたL.C.C.(ライフサイクルコスト)低減に向け、顧客に積極的に提案していく。

注1:ストーカ炉は、耐熱金属の角材を並べた床の上で、ごみなどの焼却対象物を突き上げることで移動させながら燃焼させる焼却炉で、都市ごみ焼却炉の主流。

注2:環境省の所管で、一般廃棄物処理施設の基幹的設備の改良により、施設の長寿命化と温暖化対策を推進する市町村に対して、循環型社会形成推進交付金としてCO2削減率により事業費の1/2もしくは1/3を交付するというもの。

担当窓口:O&M事業本部O&M営業企画部