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三菱重工のシンガポール法人であるMitsubishi Heavy Industries Engineering & Services Private Ltd.(MIES、社長:中山 喜雄)と三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社(MHIEC)は、共同でシンガポールにおける代表的政府系インフラ企業の一つKeppel Infrastructure Holdings Pte. Ltd.の傘下企業であるKeppel Seghers Engineering Singapore Pte. Ltd.(Keppel Seghers)より、ごみ発電プラントであるSenoko Waste-to-Energy Plant(SWTE)のごみ燃料受入能力増強を目的とした改造工事を受注しました。工事完了は2016年度第2四半期を予定しています。
SWTEは、三菱重工の設計施工によりシンガポール政府に納入、1992年より稼働しています。その後2009年にシンガポール政府より業務委託を受けたKeppel Seghersによって運転および保守管理されています。SWTEはシンガポール環境庁と都市ごみを1日当たり2,100トンまで受け入れる事業権契約を締結していますが、今回の改造工事により1日当たり2,310トンと処理量が現状の10パーセント増強されることになります。
MHIECは、三菱重工が長年培ってきた環境装置分野の技術開発力と国内外にわたる豊富なごみ発電プラントの建設・運営ノウハウを2008年に継承。多数の実績に基づく、建設から運営までの総合ソリューション提案力を強みとしています。シンガポールでは、2000年に完成した1日当たり4,320トンという世界最大級の処理能力を持つごみ発電プラントをはじめ3件を建設するなど、東南アジアでは業界最多の納入実績を誇っており、地元からも高い評価を得ています。一方、MIESは、2010年に設立以来、環境・化学プラント案件を中心に各種エンジニアリング事業を手掛け、2013年には従来の環境・化学プラント、水処理、舶用機械エンジン、船舶・海洋、冷熱、搬送システム等事業に加え環境設備営業機能を設置し、東南アジアでの商談開拓を行ってきましたが、この度、MHIECと共同でごみ発電関連新規建設事業及びアフターサービス事業にも本格的に取り組むことになったものです。
ごみ発電関連事業としては、海外での初の本格的なアフターサービス工事であり、本工事を端緒に東南アジアを中心とした海外市場での事業拡大に力を注いでいきます。
担当窓口:営業統括部国内営業部