トンネル用シールド掘進機事業統合に関する基本合意書の締結について

株式会社IHI
JFEエンジニアリング株式会社
ジャパントンネルシステムズ株式会社
三菱重工業株式会社
三菱重工機械システム株式会社

株式会社IHI（以下、IHI）、JFEエンジニアリング株式会社（以下、JFEエンジ）、IHIの連結子会社でJFEエンジが49パーセントを出資するジャパントンネルシステムズ株式会社（以下、JTSC）、三菱重工業株式会社（以下、MHI）、およびMHIの完全子会社である三菱重工機械システム株式会社（以下、MHI-MS）の5社（注1）は、トンネル用シールド掘進機（注2）（以下、シールド）事業の統合（以下、本事業統合）に向けた検討を進めていくことで、今般基本合意書を締結しました。今後5社は、2015年夏を目途に本事業統合および新事業会社の設立・運営に必要な条件を合意し、正式契約を締結、関連当局の承認等が得られることを条件として、2016年1月の本事業統合を目指します。

本事業統合は、JTSCとMHI-MSのシールド事業を新事業会社に分割・承継することにより行うことを想定しています。なお、新事業会社はIHIの連結子会社とし、出資比率はJTSC60パーセント、MHI40パーセントとする計画です。

シールド事業の国内市場は、東京外かく環状道路やリニア中央新幹線などの大型案件を中心に、東京オリンピック頃まではさらなる活況を呈することが見込まれています。しかし、その後は高速道路網の整備終了もあり、市場が大幅に縮小することは避けられない見通しです。一方、海外市場では、中国やインドの内陸部都市の発展やASEAN諸国、中近東、トルコなどの都市化の進展に伴う、インフラ整備や地下鉄の路線拡大による需要増加が大いに期待されます。このような市場環境下、中長期的にシールド事業を存続・発展させていくためには、増加している国内需要を確実に取り込み、かつ、海外展開を加速させることのできる事業体制の確立が必要不可欠な状況であるという共通認識のもと、今回の基本合意に至りました。

IHIとJFEエンジが2009年11月に設立した、国内シールドトップシェアのJTSCと、世界規模の実績と高い技術力を有するMHI-MSのシールド事業の統合は、技術の補完効果も大きく、競争力の更なる強化を可能とするものです。今後5社は、新事業会社が世界トップレベルのシールドメーカとなるよう、統合実現に向けた詳細な検討と協議を進めてまいります。

• 1株式会社IHI（本社：東京都江東区、代表取締役社長：斎藤 保）、JFEエンジニアリング株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：狩野 久宣）、ジャパントンネルシステムズ株式会社（本社：神奈川県横浜市鶴見区、代表取締役社長：荒池 正幸）、三菱重工業株式会社（本社：東京都港区、取締役社長：宮永 俊一）、三菱重工機械システム株式会社（本社：兵庫県神戸市兵庫区、取締役社長：渡邊 望）の5社
• 2トンネル用シールド掘進機地下鉄、道路、下水道および共同溝などのトンネルを掘るために使用される大型機械設備

本件に関するお問い合わせ先

株式会社IHI 広報・IR室 メディア広報・IRグループ　電話： 03-6204-7030
JFEエンジニアリング株式会社 総務部 広報室　電話： 045-505-8953
三菱重工業株式会社 広報部 広報グループ　電話： 03-6716-2168