照射模擬被覆管の製作
特許件名:ジルコニウム合金製部材への水素添加方法、特許出願番号:平10-162874
加圧水型原子炉(PWR)で使用された燃料被覆管の断面を写真1に示します。燃料被覆管は原子炉内で使用中に、約300℃の高温水にさらされるため、被覆管外面には酸化膜が形成されるとともに、発生した一部の水素が吸収され、多くは外面に水素化物となって析出しています。
このような被覆管の外面に水素が析出した状態を原子炉で照射することなく再現することが可能です。原子炉外における水素吸収処理により製作した被覆管の断面を写真2に示します。原子炉で使用した被覆管中の水素化物析出状況がよく再現されています。

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