照射後試験・照射挙動評価
開発・改良された燃料は、実際の原子炉で使用された後、設計通りの性能が得られていることを確認するため、当社の燃料ホットラボ施設に運ばれ、燃料棒および燃料集合体構成部材の照射後試験に供されます。
特に燃料棒の照射後試験では、ホットセルおよび機器分析室などに設置されている遠隔操作型の各種試験装置を用いて、外観観察・寸法測定などの非破壊試験の他、被覆管引張試験や核分裂生成ガスの分析などの破壊試験が行われます。照射後試験で収集・蓄積されたデータは、燃料の改良および開発に有効に反映されます。近年では、中間貯蔵(使用した燃料を安全に保管する)における燃料の健全性確認を目的とした試験も実施しています。