安全の取り組み
保安品質活動
適切な運転状態を確保すること、事故の発生を防止すること、あるいは事故の影響を緩和することにより、従業員、公衆と自然環境を放射線災害から守ることを目的として、JEAC4111-2009に基づき、保安品質マネジメントシステムを構築しています。保安品質マネジメントシステムとはP(計画)D(実施)C(チェック)A(改善)のサイクルを廻すことにより、より高い安全品質を目指して、全社一丸となり活動するための仕組みです。
また、当社は安全性と信頼性の向上のため、原子力安全推進協会によるピアレビュー(原子力施設評価)を定期的に実施しています。
臨界安全管理
臨界とはウラン等により核分裂連鎖反応が継続する状態をいい、多量のエネルギーと放射線が発生します。当社では低濃縮ウランを取り扱っていることから、臨界状態となるリスクは小さいものの取り扱い時の臨界を防止するため形状と質量の管理を実施しています。
形状管理
ウランを取り扱う設備は物理的に臨界が起こりえない形状としています。図は再転換工程におけるADU沈澱槽(円筒状)の例です。この設備では円筒の直径を臨界が起こりえない大きさにしてあります。
質量管理
一度の取扱量を物理的に臨界が起こりえない量に制限しています。
この制限値は臨界に対し2倍以上の安全余裕をもたせています。
- 工場内では設備の健全性を定期的に検査しています。
管理の周知徹底のため定期的に教育を行っています。
工場では決められたルールを遵守しています。
防火・防災活動
防火管理を徹底し、もって火災、震災、その他の災害の発生を未然に防止すると共に、人命及び施設の安全確保並びに人的、物的被害を軽減することを目的として消防計画書を作成しております。また、東海地区の防火の達成・維持・向上を図る目的として防火マネジメントシステムを構築しています。
原子力災害対策特別措置法に基づく原子力事業者防災業務計画の要旨はこちら
労働安全衛生活動
厚生労働省の「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」に従い、労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)を構築しております。
廃止措置実施方針
「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律(以下「原子炉等規制法」という)」 第22条の7の3第1項及び「核燃料物質の加工の事業に関する規則(以下「加工規則」という)」 第9条の4の2に従い、三菱原子燃料が所有する加工施設の廃止措置実施方針を作成し、 原子炉等規制法第22条の7の3第1項及び加工規則第9条の4の3に従い、以下の通り公表します。
損害賠償実施方針
「原子力損害の賠償に関する法律」に基づき当社の損害賠償実施方針を公表します。