田中 誠
1年目~2年目 | 営業部所属 |
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3年目~4年目 | 土木部所属(現在の土木グループ) 土木現場で施工管理を担当 |
5年目~現在 | 建築工事グループ所属 この間に1級土木施工管理技士、1級建築施工管理技士の資格を取得 |
大規模なプラント設備を土台で支える仕事
スケールの大きさと緻密な作業が一体化する魅力
私は大学卒業後、一度は東京で就職したのですが、「仕事を通して生まれ育った長崎に貢献したい」という思いが捨てきれず、Uターンで就職し直しました。三菱ブランドのもとで働けるという憧れもありましたね。大学で専攻していた土木の仕事ができると思っていたら入社後いきなり営業に配属されたので「え?」って思いましたけど、仕事の全体像やコミュニケーションの取り方を学ぶ上ではよかったかもしれません。
その後、希望通り土木に配属されましたが、5年目からは建築工事グループに所属しています。今まで造船所や発電所、ガスセンターなどの現場で多くの施工管理を担当してきました。現在は企業にエネルギーを供給するためのプラント設備をのせる機械基礎工事のプロジェクトを推進中です。
具体的な工事の流れとしては、まず設計から上がってきた図面を実際に地面に描き出す「位置出し」という測量を行います。それから土台(基礎)を作るために掘削工事を行い、鉄筋・型枠を組み立て、コンクリートを打設します。最後に型枠を解体して地中に埋め戻します。この土台(基礎)はいずれ見えなくなってしまうものなので、設計図通りに土台(基礎)が出来ているかを確認するために、工事の行程をすべて撮影し、構造物が設計図に沿って正確に施工されているかを測量などで確認する「出来形管理」が欠かせません。
エネルギープラント設備は何よりも安全性が大切なので、地震や津波にも耐える頑丈なものを設置するためには緻密な設計と現場の連携が必要です。生活や社会を支える基盤をつくる重要な仕事なので、そこが大変でもあり、やりがいのあるところでもあります。
建築の現場は協力業者の支えで成り立つもの
皆が笑顔で働ける環境を大切にしたい
このプロジェクトには多くの企業が関わっていて、MHI-TC(当社の略称)からは私1人が所長として加わります。一般の企業のように、いつも同じオフィスで主に社内の人とだけつきあうのではなく、プロジェクトごとにさまざまな業者の方、鉄筋屋、型枠屋、鳶職人の方など、立場の違う方が集まるので、いろんな出会いや交流が生まれるのもこの仕事の醍醐味ですね。
現場は多くの協力業者さんの支えでつくりあげていくものなので、皆で協力し合い、一緒に気持ちよく仕事できるような環境づくりも施工管理者の大切な役目です。現場では10時と15時には必ず休憩時間があるので、あえて休憩している人の輪に入っていって仕事以外のフランクな話をして、コミュニケーションをとるよう心がけています。
プロとプロとの協業なので、上司部下のような堅苦しい関係ではなく、新しい人が入れば頼りになる後輩になり、先輩がいれば相談にのったりサポートしたりしてくれる、そんな雰囲気があります。だからこそ、無事に竣工して皆の笑顔が見られた時は、この仕事をやっていて良かったと思う瞬間ですね。
いずれ地図に掲載されるものを皆の力でゼロからつくっていく、という達成感はかけがえのないものです。仕事で関わった商業施設へ買い物に行ったり、施工を手がけた橋を車で通ったりできるのは、この業界ならではの特権ではないでしょうか。
男性でも育児休暇がとれる充実した福利厚生
仕事も全力、遊びも全力でメリハリをつけて
また、これは就活をする時に大事なポイントですが、当社は三菱重工グループなのでそれに準じた福利厚生が充実しています。
私は3人目の子供が産まれた時に、妻の出産休暇と有給休暇を組み合わせて3週間の育児休暇を取得しました。しかもその時、福島の発電所工事に長期出張中だったので、妊娠がわかった時点で所長や部長に相談したところ、代わりのサポート社員を派遣するよう取り計らってくれたのです。おかげで出産直後は子育てに集中でき、本当に助かりました。あまり前例はなかったのですが、制度はきちんと整っているので、私の例を機に男性でも取得する人が今後増えるといいなと思います。
MHI-TCでは、仕事の時も、遊びの時も、全力で取り組んでメリハリをつけるような風土があるので、プライベートもちゃんと確保できます。休みの日は子供と遊んだり、買い物やスポーツ観戦に行ったり。充実した休日の過ごし方でリフレッシュすることが仕事にもいい影響を与え、全力で働いて、また全力で遊ぶ。そんな好循環を生み出しています。
もちろん、現場の繁忙期には残業が発生することもありますが、たとえ残業したとしても頑張った分残業代が支払われます。建築・土木業界は労働時間が長いイメージがあるかもしれませんが、MHI-TCでは社員を尊重する制度が手厚いと思います。
応募を検討されている皆さんへメッセージ