田中 将徳(航空機の疲労度/耐用年数 解析システム)
- 所属部署
- システム開発部
社会インフラグループ
- 専攻学部
- 工学部
電気・電子情報工学専攻
- 入社年
- 2015年
現在担当している仕事内容は?
航空機が安全かつ長期間運航するために必要な、飛行記録や部品の検査・整備記録を解析し、機体の運用状況や部品の劣化・疲労状況を管理するシステムを開発しています。
このシステムで各部品の修理・交換時期を特定することで、適切な時期に機体のメンテナンスを行うことが可能です。
このシステムは20年以上の長期に渡って運用されているため、現在はソフトウェア刷新のためにシステムを再構築する作業が行われています。
入社から取り組んできたことは?
学生時代からプログラミングに興味はありましたが、電気科出身だったので入社時の知識はほとんどゼロでした。
入社後に自分で調べたり先輩に教わったりしながら必要な知識を身につけていきましたが、わからないことがあっても「自分で一度調べてまとめ、何がわからないのかを明確にしてから質問する」というプロセスが大切だと学びました。
最初に任された業務は、先輩がプログラミングしたシステムのデバッグ作業です。
「デバッグ」とはできあがったプログラムのテスト検証を行い、バグと呼ばれるプログラムのエラーを見つけ、その原因を突きとめて処理する、システム開発の中でも特に重要な作業です。
私にとってこの経験が、スキルの高い先輩が書いたコードを学べる貴重な機会となり、さまざまなプログラミング技術とその考え方に触れることができました。
入社を決めた理由とは?
中学生の頃から宇宙が好きで、科学雑誌などの本を読んでいました。
大学で行われた合同企業説明会でMHIエアロスペースシステムズ(MASC)を知り、「エアロスペース」という社名から興味を惹かれました。
その後に参加した会社見学会では社内の雰囲気がなごやかで、社員の皆さんが楽しそうに仕事をしている姿がとても印象的でした。
未経験ではありましたがプログラミングに興味があったので、これが決め手となって、この会社への入社を希望しました。
あなたが思うMASCで働く魅力とは?
自分の“手”を動かして、航空・宇宙という分野に関わる「ものづくり」ができることです。
大きな会社に所属すると、プロジェクトの方向性を決めるマネジメント業務が主となり、実際のプログラミング作業は外部に委託することが多くなります。
その点、MASCでは設計から開発(プログラミング)、そしてテストに至る一連のプロセスを社内で行うため、自分自身で考えた設計内容をプログラムとして動作させることができ、非常にやりがいを感じています。
また、私はコードを書いているとつい夢中になり遅くまで仕事をしてしまうようなことも多々ありますが、基本的には作業の進め方は自分の裁量に任されています。
出社・退社時間や有給休暇の取得についてもかなり自由が効くと感じており、仕事だけではなくプライベートな時間もしっかりと確保できるので嬉しいです。
入社して成長できたと感じられる点は?
さまざまな案件をこなしていく中で、お客様のニーズの本質を深く考えるようになりました。
「こんなシステムが欲しい」「こんな機能が欲しい」というご要望だけにフォーカスするのではなく、「なぜそれが必要なのか」「それを使って何をしたいのか」という潜在的ニーズを汲みとることができるよう努めています。
そしてさらにプロのエンジニアとして、将来的に懸念される課題や保全性を考えた、より良い最適なソリューションがご提案できればベストだと考えています。
1日の仕事の流れ
一日の大半はプログラミング作業が中心ですが、チーム内の作業分担や進捗に合わせて自身のタスク管理を行っています。
また、必要に応じてお客様とのお打ち合わせやメールのやりとりなども行います。
入社から現在のキャリアステップ
入社1年目~2年目
最初の配属で品質保証システム(Webアプリケーション)の開発を担当。
プログラミングの基礎から、仕事の進め方、客先との調整、テスト、サーバ管理などの実践スキルを磨いていきました。
取得した専門知識・技術
- 国家資格
- 基本情報技術者(注1)、応用情報技術者(注2)
- 技術分野
- Java、JavaScript、SQL、など
- 1高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能
- 2高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能
入社3年目~現在
現在の主担当の他に、電子海図プログラムのOS移植作業や、DDS送信ツール(注)の開発などにも関わっています。
取得した専門知識・技術
- 技術分野
- VB.NET、C#、C++、など
- DDS:「Data Distribution Service」の略。リアルタイム性に優れたデータ通信用ミドルウェア。
オフタイムの過ごし方
休日はさまざまな社外イベントを企画して活動しています。
リレーマラソンの集まりでは幹事を担当し、ナゴヤドームで毎年行われる「6時間リレーマラソン」など、年に数回マラソンイベントを探して出場しています。
夏場は有志を集めて伊吹山や御在所岳、三ツ峠などに登山に行ったりもします。
他にも、スキーやキャンプ、温泉巡りやグルメ旅など色々なイベントがあります。
部署や年齢の垣根を超えてさまざまな人とつながり、活発にコミュニケーションができるのでとても楽しいです。
お休みの日は何してる?
天気がいい日は、友人や会社の同僚を誘って登山に行くことが多いです。
趣味の一眼カメラを持って、写真を撮りながらのんびりと登っていきます。
降りた後は美味しいご飯と温泉が欠かせません。
今、夢中になっていることは?
昔から続けているギターやベースの演奏が好きですが、それ以外にも、楽器の改造やレザークラフトなど“手”を動かす「ものづくり」が大好きです。
この職種を目指す学生の皆さんへ
とにかく「楽しく仕事ができる」ことが何よりも大切だと思います。
そのためには、夢中になれる仕事に就いた方がいいですし、さらにプライベートの時間も充実できれば、もっともっと会社が楽しくなります。
MASCは制度や社風から考えても、仕事とプライベートの両立がしやすく、楽しく働くための工夫や行動がしやすい会社だと思います。
私はプログラミングが未経験でしたが、「新しいことへ挑戦する意欲」をアピールできたことが採用の要因だったのかなと感じています。
ちなみに、皆さんがMASCに入ったら私がリレーマラソンの勧誘に行きます。(笑)
オンもオフも充実させて、一緒に社会人生活を楽しみましょう!