構造安全技術
原子炉容器、蒸気発生器等の原子力発電所の主要な機器や配管について、原子力固有の安全防護設計として、実際に発生することは考え難いような厳しい地震力やその他の過酷な事象(配管の瞬時破断、航空機落下等)を設計上想定し、これらの事象に対しても構造健全性が確保されるように、設計・解析を行います。
業務内容
構造安全技術の複合業務
- 耐震、衝撃、配管破断等による構造機器の安全性を複合的に解析します。
(建屋―機器連成地震応答解析、地震時タンク内スロシング解析、地震PSA(機器フラジリティー評価)、LBB(Leak Before Break)(注1)評価、タービンミサイル等)
解析技術の総合的業務
- 振動解析、流動解析、衝撃解析、応力解析、破壊力学解析等の解析を総合的に行います。
(例:流動振動応答解析→応力解析→き裂安定性評価へ) - 流体と構造物の相互作用等の連成解析を行います。
解析コード整備業務
- 構造解析コード等の解析コードの整備を行います。
個別機器解析・評価業務
- 構造安全上重要な機器の構造健全性について解析・評価を行います。
- 1配管中に存在した欠陥が運転中に進展して貫通したとしても、この貫通き裂の形状・寸法が不安定破壊発生条件を満たさなければ、漏洩を検知し適切な対応処置をとることにより、配管は急激な破断に至ることはないという概念。