配置設計技術
業務内容
- 構内配置計画
お客様(電力殿等)から指定された原子力発電所の設置候補地の地形や景観等に配慮して、各建屋の設置位置、それに合わせた土地の掘削計画、道路計画、港湾計画、プラント冷却水の取放水計画等を実施します。お客様のニーズを踏まえ、その土地に最適な原子力発電所の構内配置(プロットプラン)をデザインします。 - 建屋形状設計、機器配置設計
機能毎に分けられた原子力発電所の各建屋には、原子力発電所の機能を発揮するための設備(原子炉容器、蒸気発生器、タンク、ポンプ、ファン、クレーン等)が設置されますが、原子力発電所に課せられた高度な耐震性、遮蔽性能等を確保しつつ、これらの設備を有機的に配置し、コンパクトで合理的な形状の建屋をデザインします。 - 配管・ダクト・トレイのルート設計
それぞれの設備を繋ぐ配管、ダクト、電気計装品のケーブルを敷設するトレイのルートを決定します。運転員の設備操作性やメンテナンス性を確保しつつ、複雑なルート計画を実現するために、3次元CADを用いて立体的な検討を実施します。
これらは、法令、規格、安全性、システム合理性、敷設するためのトレイのルート等といった様々な要求を満たす必要があります。そのために多数の設計セクションと協議しながら安全で合理的なプラントを設計します。
主な製品紹介
加圧水型プラントのプラント設計、沸騰水型プラントの改造工事、原子燃料サイクルプラントのプラント設計、廃炉プラント(福島原子力発電所含む)のユーティリティ設備設計、新型炉(高速炉等)の開発設計
設計例
構内配置計画(プロットプラン)
プラントを設置する場所の地形を睨み、各建屋の設置位置、土地の掘削形状、冷却水の取放水計画等を決定します。まさに「地図に残る仕事」と言えます。
機器配置と配管等のルート計画
安全性や経済性を追求しつつ、建屋の形状、設備の配置を計画します。それぞれの設備を繋ぐ配管、ダクト、ケーブルトレイ等のルートは、3次元CADを用いて運転員の設備操作性やメンテナンス性にも配慮しながら設計し、建屋全体の構造を総合的に形作ることが業務となります。
代表的な設計ツール
- 3次元CAD(E3D:Eveything3D)
- 2次元CAD(AutoCAD)
- その他設計計算プログラム