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双日プラネットと三菱重工、韓国企業から太陽光発電設備を受注

双日株式会社
三菱重工業株式会社
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 双日株式会社の100%子会社で、合成樹脂事業会社である双日プラネット株式会社(本社:東京都港区、代表者:加藤英明)と三菱重工業株式会社(本社:東京都港区、代表者:大宮英明)は共同で、韓国の太陽電池システムインテグレーターである大韓テクレン(本社:ソウル市、Taihan Techren Co., Ltd.)から太陽光発電設備の心臓部である太陽電池パネルを受注しました。双日プラネットが別途契約するインバーターと合わせて、受注金額は約15億円になります。

 今回受注したのは三菱重工業が製造する薄膜型太陽電池で、アモルファス型と最新型の微結晶タンデム型と呼ばれる高効率の太陽電池の2種類を納入します。薄膜型太陽電池は、現在普及している結晶型太陽電池に比べて、シリコンの使用量を約100分の1に削減することができ、製造時に使用するエネルギーが少なく二酸化炭素排出の削減効果も大きいことから、環境に配慮した次世代型の太陽電池として注目を集めています。

 双日プラネットは、太陽電池で発電した直流電流を交流電流に変換するインバーターも同時に受注しました。電源専門メーカーである株式会社三社電機製作所(本社:大阪市東淀川区、代表者:四方邦夫)の高効率・大容量のインバーター製品を納入します。

 大韓テクレンは、韓国第二位の電線メーカーである大韓電線の100%子会社で、  太陽光発電の設計・建設などのエンジニアリングを行っています。今回納入する太陽光発電設備は、慶北栄州市で計画されている3メガワットの太陽光発電向けで、薄膜型太陽電池を利用する太陽光発電としては、韓国最大規模のプロジェクトです。2008年9月末に完工し、10月から発電を開始する予定です。

 韓国では、太陽光発電事業優遇政策(フィードインタリフ制度)に基づいて、太陽光発電事業者向けに補助金を支給して、太陽光発電の普及に努めています。韓国政府は今後3年間に、累計500メガワットまで補助金を支給する政策を打ち出しており、電力会社だけでなく、投資運用会社やガス会社などの新規参入が相次いでいます。韓国における太陽光発電事業の増加に伴い、太陽電池市場も2010年には1000億円規模まで拡大すると見ています。

双日プラネットは、自然エネルギーによる発電への優遇政策がある欧州や韓国で 積極的に営業活動を行っています。韓国市場では、大韓テクレンを事業パートナーと位置付けて、太陽光発電事業で協力していくという覚書(MOU)を締結しています。今後も双日グループの総合力を生かして、太陽光発電事業の拡大を図っていきます。

 三菱重工業はアモルファス型、微結晶タンデム型双方の太陽電池を手掛け、ドイツなど欧州市場を中心に広く販売してきましたが、昨今の需要拡大を追い風にフル操業の状態が続いています。そのため、現在、増産体制の構築を急いでおり、今後もこの拡大する市場へ積極的にアプローチしていく考えです。

 

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長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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