品質方針
三菱グループ原子力事業の品質保証活動の目的は、「品質マネジメントシステムの強化と継続的改善を前提として、適用される法令、基準、規格及び顧客の品質要求事項を満足している安全性と信頼性の高い製品を顧客に供給することにより、最優先としている原子力安全を達成、維持、向上すること」です。
この目的をより高いレベルで達成するために、三菱グループ原子力事業における品質方針を次のとおり明らかにし、各社(注1)が認識を共有することにより、グループ全体として共通の方向性を持った活動を協調して行っていきます。
- 1三菱原子力グループ12社:三菱重工業株式会社、三菱電機株式会社、三菱原子燃料株式会社、MHI NUSEC株式会社、
MHI NS エンジニアリング株式会社、MHI 原子力研究開発株式会社、三菱FBRシステムズ株式会社、
三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社、六ヶ所再処理メンテナンスサービス株式会社、株式会社 原子力発電訓練センター、
株式会社 テクノ電子、再処理機器株式会社
三菱グループ原子力事業における品質方針
原子力に係る全ての安全を最優先する
- 一人ひとりが原子力施設の重要性、社会的影響を正しく理解し、原子力施設の安全確保を目的に、法令・基準・規格・自らが定めたルールの遵守を徹底するとともに、不適合未然防止や技術伝承等の活動に積極的に取組み、原子力の安全を最優先する文化を醸成する。
品質マネジメントシステムの革新
- 世界最高レベルの品質を確保するため、品質マネジメントシステムを継続的に改善し有効性を高めるとともに、社会の変化に迅速・柔軟に対応し、持続的成長を実現するため、革新的な発想で新たなプロセスを創造する。
総合技術力の発揮による顧客価値創造
- 社会の動向と顧客の意向を的確に把握の上、三菱グループとしての総合技術力を発揮し、その期待を超える安全性と信頼性の高い製品・サービスを供給することにより、新たな顧客価値を創造する。さらに、納期・品質を守り、原子力エネルギーの安定供給に貢献することで、社会からの信頼を高める。
この品質方針に沿って品質保証活動を展開するために、三菱グループ各社はそれぞれの事業に相応しい各社の品質マネジメントシステムを確立・強化します。併せて、複数の三菱グループ会社が関与する場合、顧客に供給する原子力施設の研究開発、計画、設計、調達、製作、据付、試運転、アフターサービス及び廃止措置の各段階において、三菱グループとしての品質保証活動を協調して行います。
三菱グループ原子力事業を担う各社は、三菱原子力品質保証マニュアル(注2)をベースに認識と情報を共有し、三菱グループの一員として品質保証活動を協調して行うとともに、その質を自律的に高めていきます。
- 2三菱原子力品質保証マニュアル:
各社が協調し品質保証活動を行うための共通的事項及び自律的に品質マネジメントシステム向上活動を推進するための仕組みを定めたもの
品質保証体制
三菱グループは、原子力発電プラントの豊富な建設実績にもとづき、基本計画から設計・資材調達・製作・据付・試運転・メンテナンスサービスに至る一貫した品質保証体制を確立し、適用される法規・基準を遵守し、お客様の要求におこたえする高性能で安全性と信頼性の高い原子力発電プラントを提供します。
三菱グループ原子力事業の品質保証活動に際しては、各社の品質保証活動推進者で構成される「三菱グループQMS(注3)連絡会」を設置し、各社の品質保証活動の事例や成果の紹介、原子力を取り巻く品質情報・価値共有、及び活動評価による各社自律的QMS向上活動の推進の場として運営します。本活動は、三菱重工業 原子力セグメント長 の総括の下、三菱重工業 原子力セグメント品質保証部 が事務局として活動を取りまとめます。これらの活動を通して、三菱グループ各社はグループ全体として統一感のある品質保証活動を協調して行います。
- 3QMS: Quality Management System
品質マネジメントシステム