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欧州・中東の原動機アフターサービス事業を強化

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 三菱重工業は3日、欧州・中東地域における原動機製品のアフターサービス事業を強化するため、欧州の回転機械保守大手であるベルギーのMaintenance Partners NV(MP社、本社:アントワープ)を傘下に収めることで、同社株主と合意した。MP社の人材とネットワークを活用して、サービス用部品の製作、最新設備診断、フィールドでの定期点検サービス、日常保守点検および部品の補修、24時間体制のアンサリングなどを展開。欧州・中東・アフリカで、原動機メーカーならではの世界最高水準の技術サポートならびに発電関連機器の保守サービスを提供していく。

 当社が全額出資する欧州原動機事業統括会社のMitsubishi Power Systems Europe, Ltd.(MPSE、本社:ロンドン)が、4月中にMP社の発行済み全株式を取得。併せて増資により財務体質を強化する。
 MP社は5月をめどに中東湾岸地区に、全額出資の補修会社、Diamond GT Service Middle East(仮称)を設立する。2010年6月をめどに工場を稼働し、中東地域を対象に当社のD・F形ガスタービンの高温部品および関連機器の補修を手掛け、将来的にはG形ガスタービン向けのサービスも行う予定。

 MP社はガスタービンや蒸気タービン、発電機、各種コンプレッサー、エキスパンダー、モーター、ポンプなど、中小型の電気式あるいは機械式の回転機械の保守と補修を手掛けており、欧州・中東メンテナンス市場におけるリーディングカンパニー。ベルギー、オランダ、トルコ、アラブ首長国連邦(UAE)に工場や事務所など10拠点を持ち、従業員約350人を抱える。

 当社の欧州原動機サービス事業は、ロンドンのMPSEサービス事業部を筆頭に、イタリアのDiamond GT Service Europe s.r.l.(DGTSE、本社:ミラノ北部のクレメッラ)、スペインのMHI Power Systems Spain, s.l.(MPSS、本社:マドリッド)で主にガスタービンの保守サービス事業を展開してきた。MP社をグループに加えることで、欧州および中東、アフリカにおける既存・新規顧客に対して、幅広いサービスを即座に提供する体制が整うことになる。
 当社は、2001年7月米国にMitsubishi Power Systems Americas, Inc.(MPSA、本社:フロリダ州)、2006年7月シンガポールにMitsubishi Power Systems(Asia Pacific)Pte. Ltd.(MPS-AP)、さらに2007年10月にMPSEをそれぞれ設立して、世界3極での販売・サービス体制を整えてきている。今回のMP社買収により、欧州・中東地域における主要発電機器市場において、さらに充実したサービス体制を構築。「Diamond Service Network」の高い品質と信頼性で、今後も顧客ニーズに迅速に応えていく。

 

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