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処理能力390トン/日の一般廃棄物焼却施設を長寿命化

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 三菱重工グループの三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社(MHIEC、社長:土井 亨、本社:横浜市西区)は、福島県いわき市から、一般廃棄物焼却施設「南部清掃センター」の基幹的設備改良工事を受注しました。処理能力390トン/日のストーカ式焼却炉※1設備を改修し、今後18年以上の長寿命化および省エネルギー化をはかります。受注額は51億5,000万円(税抜)、完成は2019年3月(4ヵ年継続事業)を予定しています。

 同施設は、三菱重工業の設計施工により2000年3月に完成したものです。処理能力130トン/日のストーカ炉3基および関連設備で構成され、3,500kWの発電能力を備えています。
 今回受注した基幹的改良工事では、経年的に劣化した焼却施設の受け入れ供給設備、焼却設備、燃焼ガス冷却設備、排ガス処理設備、通風設備、灰出し設備、給水設備、電気設備、計装設備などを対象に主要機器の更新等を行います。また、MHIECが特許を持つ安定燃焼に寄与する「新燃焼制御システム」を採用するほか、各機器に高効率モーターやインバータを採用することなどにより省エネ化をはかり、CO2排出量を年間5.7%(350トン- CO2/年)以上削減することで地球温暖化抑制にも貢献します。

 一般廃棄物焼却施設を長寿命化するとともに温暖化対策も施す改良工事は増加傾向にあります。加えて、国が2010年度に関連する交付金支援制度※2を創設したことで、さらに活発化しています。

 MHIECは、三菱重工が長年培ってきた環境装置分野の技術開発力と国内外を含めた豊富な廃棄物処理施設の建設・運営ノウハウを2008年に継承。多数の実績に基づく、建設から運営まで含めた総合的ソリューション提案力を強みとしています。
 MHIECは、今回の受注とこれまでの実績をベースに、既存廃棄物処理施設の省エネ化や安定稼働の維持・向上、さらに維持管理費などを含めたL.C.C.(ライフサイクルコスト)低減に向けた提案を積極的に推進し、受注拡大をはかっていきます。

※1 耐熱金属の角材を並べた床の上で、廃棄物などの焼却対象物を突き上げることで移動させながら燃焼させる焼却炉で、一般廃棄物焼却炉の主流です。
※2 環境省が所管する廃棄物処理施設の有効利用と廃棄物分野の温暖化に向けた設備の改良事業に基づき、一般廃棄物処理施設の長寿命化と温暖化対策を推進する市町村に対して、循環型社会形成推進交付金(基幹的設備改良事業)として事業費の1/3が交付されます。

Tags: 環境装置,アジア,I&Iドメイン
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