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韓国のハイニックス半導体から高効率ターボ冷凍機9台を受注
同社向け累計19台

発行 第 4576号
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 三菱重工業は、韓国の半導体大手であるハイニックス半導体(Hynix Semiconductor Inc.)からターボ冷凍機9台を受注した。同社の主力生産拠点であるイチョン(利川)工場の増設ライン向けで、半導体製造工場のクリーンルームの空調に用いられる。当社はこれまでにも同社から2回にわたり高効率ターボ冷凍機※10台を受注しており、今回で3回目 累計19台の受注となる。2007年8月までに順次納入の予定。

 今回受注したターボ冷凍機は、冷凍能力1,600RT(冷凍トン)機5台(NART-145EX)および冷凍能力1,000RT機4台(NART-90EX)。ともに、冷媒にオゾン層破壊係数ゼロのHFC-134aを採用した高効率・省エネタイプの環境配慮型機で、CO2削減にも貢献する。また、カラーTFT(薄膜トランジスター)液晶ディスプレイの多機能マイコン制御盤を搭載して、きめ細かく的確な運転管理を実現する。
 今回の受注は、これらの優れた性能のほか、これまでの納入・運転実績が高く評価されたことによる。

 ハイニックス半導体は世界8位(2006年実績)の半導体メーカー。1999年のLG半導体との合併をベースに世界最大のDRAM(随時書き込み読み出しできる半導体記憶回路)生産能力を確保、また、近年構築した80ナノDRAM製品の量産体制や、NAND型フラッシュメモリー(デジタルカメラや携帯電話、携帯音楽プレーヤーに内蔵する大容量の記憶媒体)の飛躍的な成長が奏効して、2006年には史上最高の売上(7兆6,930億ウォン)、純利益(2兆550億ウォン)を達成、さらに“成長インフラの拡充”を掲げて生産能力拡大を目指している。当社の高効率ターボ冷凍機がその躍進の一翼を支えることになる。

 取扱商社は現代グループの現代空調株式会社(Hyundai Climate Control Co., Ltd.)で、今回受注のハイニックス半導体や、現代自動車(Hyundai Motor Company)への販売に強みを発揮している。また、韓国のその他の企業へも積極的な営業活動を行っており、当社製の冷凍能力2,000RT機1台(NART-200EX)をLGグループのシリコンウェハーメーカーであるシルトロン(Siltron Inc.)へ本年7月に納入予定でもある。

 当社はターボ冷凍機の国内トップメーカー。ビル・工場空調をはじめ、工業プロセス、地域冷暖房向けに数多くの製品を供給しており、冷媒HFC-134a高効率ターボ冷凍機の受注実績は、海外でも160台に達している。今後も、今回の受注を弾みとして、韓国をはじめとする、成長著しい東アジア地域へ積極的な営業を展開していく。

※ 2000年以降発売のターボ冷凍機(AART、NARTシリーズ)

 


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