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◆ 実航海として世界初の洋上用CO2回収装置実証プロジェクトで排ガスからのCO2分離・回収に成功
◆ 三菱造船・川崎汽船・日本海事協会による、国交省の海洋資源開発関連技術高度化研究開発事業の対象プロジェクト
三菱重工グループの三菱造船株式会社(社長:北村 徹、本社:横浜市西区、以下、三菱造船)が川崎汽船株式会社(以下、川崎汽船)ならびに一般財団法人日本海事協会と共同で実施した “CC-Ocean(Carbon Capture on the Ocean)”プロジェクト(注)が、公益社団法人日本マリンエンジニアリング学会(東京都港区、会長:木下 哲也氏)から「マリンエンジニアリング・オブ・ザ・イヤー(土光記念賞)2021」を受賞しました。実航海として洋上用CO2回収システムとしては世界で初めて排ガスからのCO2分離・回収に成功し、回収CO2純度99.9%以上と計画通りの性能を達成したことなどが高く評価されたもので、表彰式は22日に東京都千代田区の海運クラブで行われました。
この賞は、舶用機関・機器および海洋機器、関連するマリンエンジニアリング分野の優れた技術を対象に、その先進性・重要性を広く国内外に公表し、関連の学術的産業的技術のさらなる発展を目的に贈呈されるものです。受賞対象となった“CC-Ocean”プロジェクトは洋上におけるCO2回収を目的としたもので、洋上用に転用した陸上プラント用のCO2回収装置を、川崎汽船が運航する東北電力株式会社向け石炭運搬船“CORONA UTILITY”に搭載し、洋上における実証試験を2021年8月から約6ヵ月間実施しました。その結果、CO2回収量、CO2回収率、回収CO2純度いずれも計画通りの性能を達成し、陸上とは環境条件が異なる船上において船舶エンジンの排ガスからCO2を回収できることが実証されたものです。
三菱重工グループが戦略的に取り組むエナジートランジション戦略の一翼を担う三菱造船は、目指す成長戦略「海洋Future Stream」において、再生可能エネルギーと炭素循環による「海の脱炭素化社会」、自律化・電化による「安心・安全な社会」を描き、海に関わるイノベーションの「知恵出し」とその「カタチ化」の実現を掲げています。今後も、海洋システムインテグレーターとして海事業界における脱炭素化を推進してカーボンニュートラル実現に尽力するとともに、世界規模での環境負荷低減に貢献していきます。
- 本プロジェクトは、国土交通省海事局の補助事業である「海洋資源開発関連技術高度化研究開発事業」の支援を受けて実施されました。詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。
https://www.mhi.com/jp/news/211020.html
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
詳しくは:
- 三菱重工グループのウェブサイト: www.mhi.com/jp
- オンラインマガジン SPECTRA: spectra.mhi.com/jp
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