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UAE、次期UAE国家ミッションで三菱重工と再び提携
UAE宇宙庁が2028年に打上げを計画する小惑星帯探査ミッション「Emirates Mission to the Asteroid Belt」に向け、UAE宇宙庁と三菱重工がH3ロケットでの打上げで合意

UAE Space Agency
三菱重工業株式会社
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調印式の様子

調印式の様子

アラブ首長国連邦(UAE)宇宙庁(UAE Space Agency、以下、UAESA) はこのほど、世界的な企業グループでH-IIAロケットおよびH-IIBロケットの信頼性の高い打上げを提供する三菱重工業株式会社(以下、三菱重工)との打上げ輸送サービス契約を正式に締結しました。今回締結されたこのパートナーシップは、UAEの画期的な小惑星帯の探査ミッションである「Emirates Mission to the Asteroid Belt(EMA)」に対し、三菱重工がH3ロケットによる打上げ輸送サービスを提供するものです。

UAE宇宙庁は、EMAに向けて、シェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム殿下に敬意を表して名付けられた探査機「MBR Explorer」の開発を主導しています。このUAEの旗艦ミッションは、火星ミッションであるEmirates Mars Mission(EMM)の後継ミッションと位置付けられており、2028年第一四半期に打ち上げられる予定です。このミッションは、太陽系の基盤や小惑星帯で発見された生命の構成要素の存在と起源についての理解を深めるとともに、将来的に小惑星から資源を採掘する可能性に向けて基礎を築くことを目的としています。

EMAは、13年のミッションで構成されています。6年間の宇宙船開発期間の後、7年間の火星の先に存在する主要な小惑星帯への飛行を行い、複数回の近接フライバイを行って主要な小惑星帯の小惑星を観測するとの特徴を有しており、最終的には7番目の小惑星であるジャスティシアに着陸します。

本ミッションは、2018年に打ち上げられたKhalifaSat(ハリーファサット)、2020年に打ち上げられたEmirates Mars Mission(エミレーツ・マーズ・ミッション)に続き、三菱重工がUAE国家ミッションに対して提供する3回目の打上げ輸送サービス契約となります。

EMAのミッションディレクターであるモフセン・アラワディ氏は次のように述べています。
「EMAの打上げ輸送サービスプロバイダーとして、三菱重工と再び提携できることを嬉しく思います。三菱重工の一貫した信頼性に関する実績は、最先端のH3ロケットと相まって、我々のミッションの野心的な目標の達成に必要な要件と合致しています。我々は向上した性能と三菱重工の精度と卓越したコミットメントを踏まえ、H3ロケットに大きな期待を寄せています。このパートナーシップは、UAEの深宇宙への旅路の次のステップであるだけでなく、三菱重工の技術と専門知識に対する我々の信頼の証でもあります」。

三菱重工 防衛・宇宙セグメント 宇宙事業部長の五十嵐 巌は次のように述べています。
「第一に、UAESAがEMAの打上げ輸送サービスプロバイダーとして当社を選定し、KhalifaSatとEmirates Mars Missionでの当社とのパートナーシップに引き続き、信頼を寄せていただいたことに感謝しております。UAEの重要な国家ミッションのために、再び打上げ輸送サービスを提供できることを光栄に思います。三菱重工を代表して、この極めてユニークで前例のない冒険的なプロジェクトに挑戦するUAESAと関係機関に心から敬意を表します。打上輸送サービスプロバイダーとしてこのプロジェクトをサポートできることを大変嬉しく思います。三菱重工は、MBR Explorerの軌道投入を成功させ、UAESAの深宇宙への新たな旅路を円滑にスタートさせるべく取り組んで参ります」。

三菱重工の打上げ輸送サービスは、H-IIAロケットとH-IIBロケットを使用して98%を越える高い成功率を誇っており、2005年以来、50回以上連続で打上げを予定通りに行い、高い顧客満足を実現しています。今日、三菱重工のロケット開発と運用に関する技術とノウハウは、日本の新しいロケットであるH3の打上げ成功に生かされています。H3ロケットは、信頼性の高いH-IIAロケットとH-IIBロケットのレガシーを継承しており、より顧客志向で様々な打上げ要求に対応できるように設計されています。2024年7月1日にはH3ロケットの3回目の打上げに成功しました。三菱重工はロケットの品質を維持し、信頼性の高い打上げソリューションを市場に提供していきます。

今回のパートナーシップは、顧客への長期的なサポートと、宇宙産業の様々な顧客に信頼性の高い宇宙へのアクセス手段を提供するという三菱重工のコミットメントを具現化したものです。EMA向けMBR Explorerの打上げに関するこのパートナーシップにより、UAEと三菱重工は、宇宙探査の多様化、宇宙産業の発展、そして地球規模の社会課題の解決に共に貢献していきます。

  • この文章は英語版の仮訳です

UAE宇宙庁について

UAE宇宙庁は、2014年の法令第1号により連邦法に基づいて設立された連邦機関で、宇宙空間に関連するすべてのプロジェクト、活動、プログラムを担当しています。UAE宇宙庁は、国内の宇宙部門の組織化、規制、支援、持続可能な国家経済の支援、地域および世界の宇宙地図におけるUAEの地位の向上を目的としています。
UAE宇宙庁は、宇宙部門に関する政策、戦略、法律、計画の提案、国家宇宙プログラムのガイダンスの提供、国家能力の開発と誘致、研究開発プロジェクトの支援、宇宙活動の許可の付与を担当しています。
また、スタートアップや中小企業を支援し、国家宇宙経済を強化するための宇宙経済圏プログラム、宇宙データセンター、地理空間分析プラットフォーム、宇宙分析とソリューションプログラム、Emirates Mars Missionでの火星探査機「HOPE」、小惑星帯の7つの小惑星を調査する初のミッションであるEmirates Mission to the Asteroid Belt(EMA)など、多くのプロジェクトを主導し、先導しています。


Tags: 宇宙開発
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長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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