オフ・ショア(海上設備)
一般的に、地上におかれる設備を「オン・ショア」、海上に置かれる設備を「オフ・ショア」と呼んで区分しています。
オフ・ショアで用いられるコンプレッサには、コンパクトな設計と設置工事、保守の容易性が求められると同時に、常に揺れ動く基礎の上で安定的に稼働するための高い信頼性が求められます。
海底から石油・ガスを掘り出す施設を「海洋堀削リグ」と呼びますが、造船と橋梁の技術を用いて作られる巨大な海洋構造物です。また、タンカー等の船上に石油やガスを生産・貯蔵・出荷する設備一式をそろえた、「浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO (Floating Production, Storage and Offloading System)」が深海石油・ガス田の開発に用いられています。
オフ・ショア(海上設備)用コンプレッサ
ガス出荷用コンプレッサを設置した海上ガス採掘施設
福島の沖合い30kmの海上に位置し、海洋油ガス田としては国内最大級のものです。
設置場所が限られているオフ・ショアプラントに対応するため、コンパクトな配置となるように工夫されています。
フレアガス回収用コンプレッサ
海上での遥動に対応するため、共通台板下に3点支持装置(一種のダンパー装置)を備え付けています。
フレアガスには高腐食性成分が多量に含まれているため、耐腐食性材料やコーティング技術を適用しています。
洋上設備の制約により、コンプレッサのノズルにつながる配管から発生する大きな反力に耐えるための工夫もされています。
海上ガス掘削施設用ウエットガス用コンプレッサ
当社コンプレッサには長年培ってきた技術により、付着生成物が付着しにくくする技術や、付着した場合でも簡単に分解・清掃ができる構造を適用し、長期間の安定運転を実現しています。