ガス処理
地下から産出された天然ガスは、水や二酸化炭素・硫化水素等の不純成分、砂などが混入しているため、井戸元に建設されるガス処理プラントでクリーンなガスに処理してから、パイプラインを経由したり、あるいはLNGプラントで液化して各消費地まで搬送されます。
天然ガスの処理方法としては、まずセパレーターで水分や砂を分離し、つづいて炭酸ガス・硫化水素除去設備で化学溶液等を使い有害成分を除去します。最後にわずかに含まれる水蒸気や油分などを冷凍機で除去することで製品としての天然ガスが生産されます。
このガス処理プロセスの中で、当社の納入したコンプレッサが活躍しています。
ガス処理用コンプレッサ
ガス処理用コンプレッサ
当社は、長年培ってきた各種耐腐食性技術を応用し、安定して長期間運転できるコンプレッサを提供しています。
右下の写真はブラジルのガス処理プラントで、ガスを集めるために使われるコンプレッサ(型式:4V-9B)と駆動用モーターです。
本コンプレッサトレンには、回転体を支持する軸受に潤滑油を供給する装置を、コンプレッサ本体と駆動機を搭載した共通台板内に一体型として配置してあるコンパクトタイプであり、据付工事を短期間かつ容易にするという特徴を持っています。
設置場所が限られているオフ・ショアプラントに対応するため、コンパクトな配置となるように工夫されています
セールスガス用コンプレッサ
大容量のガスを遠く離れた場所まで供給する必要があり、高圧になる場合もあるので、軸振動を安定化させるための特殊技術を適用しています。 右下の写真はサウジアラビアのガス処理プラントで、ガスを送り出すために使われるコンプレッサ(型式:4V-4)と駆動用モーターです。
コンプレッサは全部で4台設置されていますが、建設当時はサウジアラビア国内で使用される全天然ガスの約半分を供給するものでした。
プロパン(C3)冷凍用コンプレッサ
冷却用コンプレッサとしては大型のものであり、当社が長年培ってきた冷凍用コンプレッサの技術を適用して、コンプレッサ内でガスを混合・圧縮するという過程を、最先端設計技術と製作技術で実現しています。
駆動機には可変速で運転できるモーターとインバーターが適用されており、インバーターから発生する各種トルクリップル(変動)にも対応できる設計技術を有しています。