当社は、企業経営において、株主にとどまらず、従業員、取引先、顧客、債権者、地域社会をはじめとする多様なステークホルダーとの価値協創が重要となっていることを踏まえ、マルチステークホルダーとの適切な協働に取り組んでいきます。その上で、価値協創や生産性向上によって生み出された収益・成果について、マルチステークホルダーへの適切な分配を行うことが、賃金引上げのモメンタムの維持や経済の持続的発展につながるという観点から、従業員への還元や取引先への配慮が重要であることを踏まえ、以下の取組を進めていきます。
- 従業員への還元
当社は、従業員一人ひとりが自律的に働くことができる環境を整え、生産性向上・付加価値最大化を実現し、当社の持続的な成長につなげるために、人材基盤の強化に取り組んでいます。
具体的には、人材育成方針に基づく教育訓練等の各種育成施策の展開や、エンゲージメントサーベイ結果を踏まえた改善活動の展開、労働組合との継続的な対話・労使協議を通じた賃金改善(生活賃金の引上げ)の実施や働き方に関する制度の拡充などを実施しています。
引き続き、当社の競争力の源泉である従業員が安心して生活でき、活き活きと働けるような環境の整備・人材への投資に積極的に取り組むことを通じて、従業員への持続的な還元を目指します。 - 取引先への配慮
当社はパートナーシップ構築宣言の内容遵守に、引き続き、取り組んでまいります。
なお、パートナーシップ構築宣言の掲載が取りやめとなった場合、マルチステークホルダー方針の公表を自主的に取り下げます。
・パートナーシップ構築宣言のURL
https://www.biz-partnership.jp/declaration/489-5-24-tokyo.pdf - その他のステークホルダーに関する取組
当社グループは、「社是」の精神に則り、社業を通じて社会の進歩に貢献するものづくり企業として、社会・産業インフラを支える製品・技術を世界に提供しています。環境問題をはじめとする地球規模の課題解決に向けて、当社の製品・技術による貢献のみならず、事業プロセス全体における各種活動を通じてさまざまな社会的課題の解決に取り組み、事業と連動したCSR(企業の社会的責任)活動を推進しています。また、多様なステークホルダーに配慮した事業活動を展開し、得られた利益をすべてのステークホルダーの皆さまに最適に還元するとともに、卓越した製品・技術の提供を通じて、人と地球の確かな未来、「サステナブル(持続可能)な社会」を実現していきます。
これらの項目について、取組状況の確認を行いつつ、着実な取組を進めていきます。
以上
令和6年5月10日
三菱重工業株式会社 取締役社長 泉澤 清次