役員からのメッセージ 建設機械設計担当
取締役常務執行役員 正保 隆夫(建設機械設計担当)
七転び八起き。継続は力なり。好きこそものの上手なれがエンジニアの原点です。
油圧ショベル事業について
私が生まれた年の1961年、国産初の油圧ショベルの生産が新三菱重工業明石工場で始まりました。当社油圧ショベル事業は、その設計支援をする部門として1965年に発足し、その後支援先の三菱重工(株)が世界最大の建設機械メーカーCaterpillarと手を組んで、支援先は現在CJL(Caterpillar Japan Ltd)に変わりましたが、NSエンジの明石事業所は一貫して油圧ショベル開発のお手伝いをしてきました。開発支援している油圧ショベルは、機体重量10トン級から90トン級までで、シェアは世界トップです。その開発の多くがCJL明石で行われており、油圧ショベルのマザープラントと呼ばれています。そして、明石で作られた設計3Dモデルにより、世界各地で製造され、世界のあらゆる現場で働いています。
油圧ショベル事業の魅力
油圧ショベルは、“はたらくくるま”として、昔も今も子供たちに人気です。その多様な動きは、滑らかで力持ちですが、見ていて面白く、老若男女誰でも運転することができます。家の建築から大規模な社会インフラ工事、災害復興まで、油圧ショベルの社会貢献の重要性を疑う余地はないと思います。1台の油圧ショベルの中に機械設計要素や電気・制御設計要素の主な事術全てが含まれているといってもよいほどで、現場でのものづくり、英語での設計打ち合わせを含め、技術者視点で非常に面白い対象だと思います。今世界の技術も、持続化
・安全・自動化に動いていますが、同じように、油圧ショベルも、丈夫でどんな場所でも仕事をするはもちろんですが、電動化・無人施工なども含めてトータルのソリューションが議論されるようなスマートなマシーンに変貌を遂げつつあります。設計の仕事も、近い将来に仮想現実の世界で、どんどん開発から製造検証までを行い、楽しみながら、技術度がアップできる仕事に変わっていくのではないでしょうか。
求める社員像
エンジニアリング会社ですので、自分で考えてモデルを作り、改良工夫して製品になることに喜びを感じられる人、機械を動かす油圧回路や制御回路を考えて、思いの通りの動きを実現できるまで粘り強く頑張れる人が向いていると思います。幸いものづくりの工場や機械を操作する試験場はすぐ近くにあります。自分の知識を自分で増やせるような教育も充実していますので、前向きに能力アップを考える方にはきっと良い職場だと思います。また、いろんな国と英語でコミュニケーションを取る機会も多くあります。様々な国とグローバルに接してみたい技術屋さんを目指す方にも最適です。
就職活動中の皆さんに送るメッセージ
将来についていろいろ迷う事も多いと思いますが、好きになってやれることほど強いものはなく、失敗にもくじけないといいます。できる仕事だけではなく、好きになれる仕事を選び、継続は力なりで、明るく元気に日本の技術を背負って世界で羽ばたいてください。
最後にひとつ、油圧ショベルと向き合っている人たちは、支援先も含めて、明るく元気な技術屋気質を持った人たちですので、悪くないと思います。