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US-APWR原子力発電設備DC申請

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 三菱重工業は、米国原子力規制委員会(NRC)に対し、米国向け170万kW級の最新型加圧水型軽水炉(US-APWR)の標準設計認証(DC)を正式に申請した。炉型の標準設計についてNRCから認証を受けるもので、これまでにNRC審査用として当社が提出した技術書類の完成度の高さが認められ、予定通り、準備を始めてから約1年半という短期間での申請となった。US-APWRについては、米国ルミナント電力(旧テキサス電力、本社:テキサス州ダラス)が採用を決定しているが、今回のDC申請は、このUS-APWRプロジェクトが建設実現に向け着実に進捗していることを示している。

 DC申請書は約20,000ページにも及ぶ膨大な技術書類からなる。当社は一昨年5月からNRCと打ち合わせを開始し、昨年11月末の事前審査を経て、短期間でのDC申請に漕ぎ着けた。
 当社は、このDC申請と並行して、ルミナント電力が計画している運転建設認可(COL)の申請準備作業の支援も進めている。さらに、ルミナント電力以外の電力会社もUS-APWRに強い関心を寄せている。

 US-APWRは、日本原子力発電(株)敦賀3、4号機向けに建設準備工事中の改良型PWR(APWR、153万8,000kW)をベースとして、米国の顧客ニーズを反映させた最新型原子炉。世界最高レベルの熱効率(39%)やプラント建屋容積の約20%低減の達成、さらに、24ヵ月連続運転の実現などにより、大幅な経済性向上を可能にした。また、US-APWRには、当社が有する国内23基のPWRの建設・運転実績に基づく設計が取り入れられており、高い安全性と信頼性を有している。

 当社は、US-APWRの米国への市場投入を早期に実現するため、2006年7月に100%出資の現地法人 Mitsubishi Nuclear Energy Systems, Inc.(MNES)を米国ワシントンD.C.に設立、米国電力会社向けに営業活動を行うとともに、NRCへの型式証明(DC)取得手続きを進めてきた。

 米国では地球温暖化防止や原油価格の高騰などを背景に、原子力発電の重要性が高まり、2030年頃までに新設プラント数十基の需要が見込まれている。当社は今回のDC申請を機に、原子力発電設備の新設を検討する全米の電力各社に対し、さらに積極的なUS-APWRの営業活動を展開していく。

営業窓口:原子力事業本部 原子力輸出部

 


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