「環境・エネルギーゾーン」と「くらしの発見ゾーン」をオープン

　＜エコ・エネLAND＞は、カード・システムを活用した新しいスタイルの展示ゾーン。中央の“地球環境問題体感エリア”と、それを取り囲む各種エネルギーの“技術紹介エリア”で構成され、入館時に手渡されるエントリーカード（IDカード）を持って各エリアを行き来することで、次第に環境のためにすべきことが見えてくるしくみとなっている。

　来館者はまず、“地球環境問題体感エリア”にある架空の地球上で、自分の分身となるキャラクターを作成する。これを自在に操り、数々の出会いを重ねて知識を高めてゆく。
　“技術紹介エリア”では、CO2を排出しない「原子力発電」、石炭ガス化複合発電（IGCC）などの高効率な「火力発電」、風力発電や太陽光発電などの「自然エネルギー」、燃料電池やリチウムイオン二次電池などの「新エネルギー」の4ブロックで、環境を考えたこれからのエネルギー技術を紹介する。
　原子力・火力発電の仮想プラント内部を自由に見て回ることができる「バーチャルプラントツアー」や、エコドライブゲームが楽しめる「電気自動車に乗ろう！」など、各エリアに“地球環境問題体感エリア”と連動したアイテムが用意されており、これらを体験し経験値を上げていくと、地球環境改善にチャレンジすることができる。

　＜みっけTOWN＞は、日々のくらしの中で何気なく使っているモノ（製品）にちりばめられた技術の秘密を来館者が発見できる仕掛けがいっぱいの「街」。家やガレージ、店舗やカフェなどの街角を模した空間の中で、リビングでくつろいだり、店で買い物をしたりという日常的な行為を通して、モノづくりの過程や最新技術を知ることができるようになっている。また、パズル遊びをしながらクルマがいろいろな部品で作られていることを学ぶことができるガレージを配置するなど、小さな子供たちにも楽しんでもらえるよう配慮している。
　ここで学んだ発見は、普段の生活の中で、新たな関心を呼び起こし、更なる発見への興味を膨らませていくこととなるに違いない。

　同館は、今回の新ゾーンオープンを記念して、“地球環境にやさしく”をテーマに参加者が考えた作品をつくる「ヒラメキをカタチにしよう。工作教室 ADVANCE」や、リサイクル紙を使った「みんなで包装紙アート！」など5つのイベントを開催する。詳しくは同館へお問い合わせを。

　三菱みなとみらい技術館は1994年、地域の人々との交流と科学技術への関心を高めることを目的に横浜に開設、当社が手掛ける最先端の科学技術・製品を「環境・エネルギー」「宇宙」「海洋」「交通･輸送」「くらしの発見」と「技術探検」の6つの展示ゾーンに分け、実機・模型、パネルなどで分かりやすく紹介する。また、テクノロジーをゲーム感覚で体感できる「体験コーナー」もあり、子供から大人まで楽しめる展示となっている。