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廃棄物処理装置事業およびガスホルダー、ビールタンク事業を移管

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 三菱重工業は4月1日付で、廃棄物処理装置事業およびガスホルダー、ビールタンク事業をそれぞれ当社100%出資のグループ会社に移管する。いずれも当社横浜製作所が所掌している事業で、近年の市場の変化を踏まえて顧客密着型の機動的な事業を展開していくのが狙い。事業移管に当たっては、グループ会社への簡易吸収分割方式を採用、人事の異動も必要に応じて行う。

 このうち、廃棄物処理装置事業については、現在、当社が担当している設計・調達・建設などの新設事業を、アフターサービスを手掛けている三菱重工環境エンジニアリング株式会社(社長:末繁伸男、東京都港区、略称:MJK)に移管し、新設からアフターサービスまでの垂直統合により、機動的かつ効率的な事業運営を行うとともに、一層の競争力と技術提案力の強化をはかっていく。
 廃棄物処理装置市場は、厳しい事業環境が続いているが、MJKは、これらの中でも市場の伸長が期待できるPFI(民間資金活用による社会資本整備)や、下水汚泥炭化などのバイオマス、発電を伴う大型の廃棄物処理装置などの高付加価値分野に重点的に取り組み、事業の拡大を目指す。

 ガスホルダー、ビールタンク両事業については、現在、当社が担当している新設およびアフターサービス事業を三菱重工橋梁エンジニアリング株式会社(社長:東 完夫、広島市中区、略称:MBE)に移管し、総合鉄構カンパニーを目指す同社の多角化と経営基盤の強化へつなげていく。
 これら事業は、現在、MBEが手掛けている橋梁・煙突などの製品事業とのシナジー効果が期待され、より一層機動的で効率的な事業運営がはかれると判断した。

 MJKは、大気汚染防止、水質汚濁防止、廃棄物処理などの環境関連装置・システムの設計・製作・点検・整備・補修などを手掛ける。資本金は4億円、従業員数は476人で、年間売上高は約282億円(2006年度)。
 MBEは、橋梁事業全般のほか、水門扉・煙突などを手掛け、2008年4月1日よりはガスホルダー、ビールタンクに加え、免震・制振装置の営業にも取り組む。資本金は50億円、従業員数は409人で、年間売上高は約311億円(同)。

 当社は、これら事業の移管後も、移管先のグループ会社と密接に連携し、技術・営業両面でこれら事業を全面的に支援していく。

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長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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