Press Information

世界で初めてバリアフリーの旅客搭乗橋(PBB)を開発

Print

 菱重輸送機器エンジニアリング株式会社(略称TES、社長:鳥取勝美、本社:神奈川県川崎市、三菱重工業が100%出資)は、バリアフリーの旅客搭乗橋(パッセンジャー・ボーディングブリッジ:PBB)を開発し、営業を開始する。空港ビルと旅客機を結ぶトンネル通路内の段差をなくし、乗客が安心して乗降できるようにしたもので、バリアフリータイプのPBBは世界で初めて。

旅客搭乗橋(PBB)
 PBBは、乗客を雨や風、暑さや寒さから守りつつ、ビルから機内、機内からビルへの移動を支える装置。大枠のトンネル通路と小枠のトンネル通路がスライドして伸び縮みする構造で、この二つのトンネル間には段差が生じるため、これまでは渡り板を設置することで段差に伴う障害を防いできた。
 今回開発したバリアフリーのPBBは、従来、構造上避けられないと考えられていたこの段差を新たな機構を導入することで解消し、大小トンネル通路床を同一レベルとしたもの。また、大枠トンネルの床の両側に設けられた雨どいに伴う溝も完全になくして、誰でも安心して円滑に移動できるバリアフリー空間を実現した。

 大小トンネル間の段差だけでなく、PBBと機内入り口の床の間にも段差があり、旅客機が小型機である場合にはとくに目立っていた。今回のPBBは、この段差も解消し、優先搭乗者向けに優しい工夫を織り込んだフラットな床面を実現している。

  TESは、三菱重工の国内・海外向け交通システムのアフターサービスを主業務とする企業。また、PBBなどの輸送機器については、市場ニーズに迅速に対応するため、販売からアフターサービスまでを手掛ける一貫体制を構築している。

 なお、今回開発のPBBは6日(木)と10日(月)の両日、広島県三原市の三菱重工プラント・交通システム事業センター内で、全国の空港関係者に公開される。


mission_net_zero

三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

詳しくは: